「ミス・インターナショナル」吉松育美が巻き込まれたストーカー騒動、そのウラに意外な因縁

1212yoshimatu_main.jpg※イメージ画像:『IKUMI YOSHIMATSU Hollywood Debut』IY GLOBAL

 昨年の「ミス・インターナショナル」で日本人初のグランプリに選ばれた吉松育美(26)が、ストーカー被害に遭っていることを11日付の自身のブログで公表した。吉松によると「収録現場に押しかける」「実家に電話をかける」「探偵を使って自宅を撮影させる」「仕事関係先に電話をかける」などの執拗な脅迫行為を受けたといい、相手は大手芸能事務所の幹部だとしている。

 吉松は前年度女王として、今年のミス・インターナショナル世界大会(7~17日開催)で次期グランプリに王冠を渡す予定だったが「体調不良」を理由に中止となっていた。だが、吉松によると体調不良は同大会を主催する国際文化協会から強要された「ウソ」だといい、ストーカーとされる人物が協賛企業に「脅迫とも言える電話」を繰り返したため、マスコミが騒ぐことを恐れた同協会から欠席してほしいと通告されたのだという。

 吉松は協会の判断に対して「日本の『女性を守る』という意識の低さを象徴」していると失望。また、ストーカーが吉松の両親に「(吉松が)自殺をしてしまうようなことになる」と連絡して以来、彼女は「誰かから殺されるのでは」と恐怖に怯え、一人で外出すらできなくなったと明かしている。警察にも相談したという吉松だが「私が期待していた行動、返答は残念ながらありませんでした」とのことだった。

 自身の経験を通して「パワハラ、セクハラ、ストーカー、嫌がらせ、脅迫等、女性がターゲットになりやすい問題に対して、日本はまだまた被害者が完全に守られていないことに気がついた」という吉松は、同じ悩みを持っている女性のためにも法的手段で闘うことを決意。11日に威力業務妨害で警視庁に刑事告訴し、あわせて東京地裁に民事提訴したという。

 吉松が取材に応じた発売中の「週刊文春」(文藝春秋)によると、ストーカーとされる人物の正体は大手芸能プロ「ケイダッシュ」の幹部で系列会社「パールダッシュ」の社長・谷口元一氏とのことだ。

 同誌の直撃取材を受けた谷口氏は「収録現場で彼女を追いかけたことはないし、探偵を使ったこともない。仕事関係先に電話もかけていない」とストーカー疑惑を否定。だが、吉松の実家に電話を掛けたことは認めており、その理由は吉松の海外エージェントを務めるマット・テイラー氏にコンタクトを取ろうとしたためだったという。谷口氏によると「私はマットさんにだまし取られたお金が戻ってこなくて困っている。弁護士を通じて連絡を取ろうとしたが、全くリターンがなかった」といい、たまたま実家の電話番号が分かった吉松を通じてテイラー氏に1000万円の返済を求めようとしたと主張している。

 この騒動の大元になっているのは、どうやら谷口氏とテイラー氏の金銭トラブルのようだ。この二人の因縁は、意外なところにさかのぼる。

「数年前、核兵器解体事業に取り組んでいるテイラー氏がロシアの核兵器解体現場を撮影させると谷口氏に約束し、1000万円を受け取った。テイラー氏を谷口氏に紹介したのは、08年に自殺した元TBSアナウンサーの川田亜子さんでした。ところが、テイラー氏が約束を果たさなかったため、谷口氏が返済を求めて金銭トラブルに発展。テイラー氏も自身が監督・制作した映画が谷口氏の妨害工作により公開停止に至ったとして、1億円の損害賠償を求めて谷口氏を提訴しました。両者は裁判で争いましたが、結局は1審で谷口氏の主張が認められ、テイラー氏に1100万円の支払いが命じられています。谷口氏はフリー転身後にケイダッシュに所属した川田さんと恋仲(※本人は否定)にあったと一部で報じられ、テイラー氏は川田さんの新恋人とウワサされていた人物。さまざまな因縁が絡み合ったトラブルだと推測されています」(芸能関係者)

 今回の騒動に関しては、過去に因縁のあった二人のトラブルに吉松が巻き込まれてしまったとの見方もあるようだ。今のところ、ストーカー被害を受けたという吉松と完全否定している谷口氏の主張は真っ向から食い違っているが、今後の捜査で真実が明らかになることだろう。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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