ももクロのメイン作曲家「大切な芯を失ってる」新アルバムを痛烈批判?

momokuro0408main.jpg※イメージ画像:『5TH DIMENSION』
キングレコード

 ポストAKB48の一番手といわれる5人組の人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」が、4月10日にセカンドアルバム『5TH DIMENSION』(キングレコード)をリリースする。ブレイク後初のオリジナルアルバムであり、顔全体がトゲに覆われたマスク姿の5人が写っている衝撃的なビジュアルイメージも話題を呼んでいる。シングルとして発売された「労働讃歌」「Z女戦争」「サラバ、愛しき悲しみたちよ」(キングレコード)などを含む全13曲が収録され、バカ売れ間違いなしのアルバムであるが、この作品を作曲家のヒャダインこと前山田健一氏(32)が痛烈批判したとネット上で話題になっている。

 4月7日、前山田氏は自身のTwitterで何の脈略もなく「自分もひと通り聴いたのですが、全く同じ感想です。『進化』てことでサウンドもただ小難しくしただけで、大切な芯を失ったアルバムだと思いました。面白味がない、というか・・。まあ、売れるんでしょうけど・・。」とツイート。語りかけるような口調であったため、個人的なメッセージのやり取りを誤爆した可能性が考えられるが、これを目にしたネットユーザーたちの間では、「進化」をテーマに掲げるももクロの新アルバムについての批判ではないかと憶測が広がった。

 前山田氏は問題のツイートの直後に「Suit&Tieは好きでしたがあとはあまりにR&Bすぎて。。。何度か聞いたらスルメかもしれませんね。。。。」と書き込んでおり、ももクロではなく「Suit&Tie」という曲が収録された米歌手ジャスティン・ティンバーレイクの新譜を批評したメッセージだったとも考えられる。しかし、前山田氏が問題のツイートのみを削除したこともあって、ももクロ批判説が消えずにいるようだ。

 ももクロ批判説がささやかれた背景には、ももクロと前山田氏の関係が悪化しているとのウワサが大きく関係している。前山田氏は、ももクロのブレイクのきっかけになった代表曲「行くぜっ!怪盗少女」(ユニバーサルJ)をはじめ、「ココ☆ナツ」「Z伝説~終わりなき革命~」(共にキングレコード)などを提供したメインライターの一人。シングルでもほとんどのタイトル曲を提供しており、多くのアルバム曲も手掛けてきた。だが、昨年3月発売の「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」を最後にシングル曲の提供からは遠ざかっており、今年1月には前山田がTwitterで「ももクロ、アルバム出るんですね。参加させてもらえるのかしらん。最近連絡無いからなあ。」とボヤきツイート。メインライターにもかかわらず、新アルバム発売を知らされていなかったという状況が浮かび上がった。

 今年2月には、前山田氏が「信じられないようなショッキングなことがあって、曲を書く気になれない」「僕は無神論者だけど、雲の上に事務局があると思ってます。事務局が今回、大きな課題を与えてくれたと好意的に考え、明朗に、爽快に、明日を生き抜いてやる。」などと意味深な書き込みをした。さらに、前山田氏がももクロの名物マネジャー・川上アキラ氏のTwitterのフォローを外したことも発覚し、両者の関係悪化をうかがわせる材料となっている。

 こうした背景があり、問題のツイートが「ももクロ批判」という形にとられてしまったようだ。とはいえ、ももクロの新譜「5TH DIMENSION」では既発のシングル曲に加えてラストに収録されたアルバム曲「灰とダイヤモンド」も前山田氏が手掛けており、関係が完全に切れたわけではない。もし、ももクロ批判ではなかったのであれば、ツイートを削除するだけでなく、前山田氏自身が発言の真意を説明した方が誤解を生まずに済むと思うのだが…。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

men's Pick Up