篠田麻里子に“パクリ疑惑”? ファッションブランド立ち上げの思惑

※イメージ画像:『IQUEEN Vol.10 篠田麻里子 SECRET Blu-ray』
エイベックス・マーケティング

 AKB48の篠田麻里子(26)が、自身のプロデュースするファッションブランド・ricori(リコリ)を立ち上げた。来年春夏コレクションからのスタートで、現在は店舗オープンのための準備中。篠田自身が洋服デザインやブランドイメージとなる様々なコンセプトを提案し、大勢のスタッフと一丸になって奮闘しているという。先日は、3日間にわたってブランドお披露目となる展示会が都内で行われた。ブランドを運営するのは、元タレントの永田杏奈の夫で、コスメ製造・販売で急成長した株式会社セイヴィアの代表取締役・石山高広氏が昨年アパレル界に進出すべく立ち上げたダブルウェア株式会社だ。

 春夏のデザインや展示会会場の装飾は「不思議の国のアリス」をイメージしたといい、パステルカラーを基調とした女の子らしく可愛い雰囲気。ブランドロゴはアンティーク調の円形飾り枠を用いた上品な雰囲気で、イメージカラーは「アリス」のワンピースのような淡い水色のようだ。しかしこのブランドロゴが、「どこかで見たことある」とネット上で話題に。フランス・パリに本店を持ち、ここ数年で日本でも女性を中心に爆発的な人気を見せている老舗パティスリー「Ladurée(ラデュレ)」のロゴマークに酷似している、という声が上がっているのだ。マカロンという菓子のブームに伴い、日本でも流行に敏感な若い女性たちがこぞってラデュレに走ったという。上品で繊細な印象のロゴは、別のファッションブランド・TOCCAのそれにも似ているとネット上では話題が広まり、さらに「アリス色」の水色は「ティファニーみたい」とも。ただ、それぞれを見比べてみても、確かに印象こそ似通ってはいるが“パクリ”と断言できるほど酷似してはいない。

「AKBのやることなすこと何でも言いがかりをつけたい、というだけじゃないですかね(苦笑)。オリジナルのつもりで頑張っているのに“パクリ”と文句をつけられてはさすがに気の毒。よほどソックリでなければ、彼女の立ち上げたブランドの商品を買い求める客層には違和感なく受け入れられると思いますよ。ターゲットは篠田さんよりも年下の10代後半~20代前半と若い世代のようで、お値段もお手頃価格に設定するそうです。店舗はもちろん、ネットショッピングでの販売を充実させていくはず。佐々木希のブランドは店じまいしましたが、こちらは長く生き残りそうな気がしますね。佐々木さんの場合、看板モデルを務めていた『PINKY』(集英社)休刊により、ファッション誌などでの取り扱いや広告展開がほとんどできなかったのが痛かったが、篠田さんは『MORE』(同)がありますから販売開始と同時に大々的に宣伝するでしょう」(業界関係者)

 すでに人気が下火になり始めているAKBの中で、卒業後の進路を一番堅実に固めているのが篠田だ。アイドルオタクではなく一般男性や若い女性の人気を獲得し、清純派だが野暮ったいアイドルたちとは一味違う「おしゃれでカワイイ」イメージを確実なものにした。さらに、音痴で演技も下手という致命的な欠点があるものの、そこはできる限り封印し、テレビでの露出は主にバラエティにシフト。また、「おしゃれ」「カワイイ」のイメージ売りが最大限力を発揮するファッション雑誌モデルとしての活動に重点を置いた。今回のブランドプロデュースが軌道に乗れば、新たに下着やルームウェア、アクセサリーなどの姉妹ブランドも増やしていくことになるだろう。「ファッションプロデューサー」として「おしゃれ業界」では長く食っていくことができそうだ。

「自分の得意分野と苦手分野をちゃんと把握したうえで、戦略通りに動けるのがすごい。何かと自意識が邪魔をして『本当の私はこんなんじゃない』とか『大人の敷いたレールなんてイヤ』とかアーティスト病に陥るアイドルも少なくないじゃないですか。でも篠田はAKBというアイドルとしての自分をきちんと演じて、握手会などの仕事もこなしたうえで、より得意なファッションの分野にも進出している。同じく女性人気の高い小嶋陽菜も同様にファッション路線の仕事を進めていけば生き残ることはできるでしょうが、篠田ほど器用にできるアイドルはそうそういないですね。一方で、AKBに寄り添いすぎていて、AKB破綻と同時にダメになりそうなのが高橋みなみ。板野友美も卒業間近のようですが、卒業後の“ソロ歌手”以外の展開を用意していないのが心配です。彼女こそ、コスメプロデュースとかつけまつ毛プロデュースとか、積極的に展開すれば儲かりそうなもの。まあ、それじゃ読者モデルあがりの厚化粧ギャルと変わりませんけどね」(PR会社社員)

 篠田本人や秋元康は「ずっと卒業しない、させない」とAKB最年長の存在であることにこだわりを見せているが、一方で着々とその後の人生を考えて動いている篠田はさすがの策士である。

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