狂乱の宴・華々しく開催! 「サディスティック サーカス」レポート!!

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 今年もやってまいりました、行ってまいりましたサディスティックサーカス2012! 今年は開催10周年ということで、ぼくも気合が入ってきましたよ~。

 あ、さて。

 場所は歌舞伎町の新宿FACEの特設リング。あちこちから刺激に飢えた物好きがサーカスの開演をいまかいまかと待ち構えている。いまでこそ、プロレスは健全な娯楽として親しまれているけれど、考えてみるとかつてはかなりいかがわしいもの。昭和の女子プロレスなんて、あれはキャットファイトの亜流ともいえるよね(異論は認めます)。今はなき小人プロレスや障害者プロレス団体・ドッグレッグスなんて、ねぇ。いかがわしい街にいかがわしい舞台、いかがわしい見世物。舞台は完璧にしつらえられているっ。

 到着した会場中央にはロープを取り払われたリング。そして花道。薄暗い照明。キッチュでエロなコスチュームをしたスタッフのおねえさまがた。期待はいやがおうにも高まるじゃありませんか。

 どきどきしながら待っていると、司会の山田広野が開演を宣言っ。

 
 待ってました、大統領(って古いな)。

 
 先手は紫ベビードール。手を振り腰振り、アタマ振り、コケットな6人のキュートなダンス。つかみはオッケーですな。

 そして、舞台には大ぶりの枝や花が置かれはじめる。キンバクアート生花ショウの準備だ。同時に天井から2本の縄が。

 そうこうしているうち、白塗りの薄気味悪いメイクをした女が上手から花道を通ってしずしずと現れた。着物を身にまとったものぐるいか。そのものぐるい=Midoriはふたりを縛りはじめる。

 少しずつ。

 花を活ける。

 ふたりは生きた花器だ。

 縛る。活ける。吊るす。呪文のように音楽が流れる。

 ふたりは求め合い、繋がれ、静かに生花となった。

 香がかおる。それとも花のかおり?

 男の顔はここからは見えない。女は? 恍惚とうなだれている。ふたりは生きる花となっている。女にしつらえられた花は女を天使のように見せている。

 花は活けられた。

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 次に登場したレ・ロマネスクはおフランスでは有名人のよう。見た目はえぇと、原色のヒゲの王様とアフロ・チアリーダー? メインボーカルのトビーはまさしく現代によみがえったイヤミですな(おそろしく原色でハデハデですけど)。

 んで、このふたりの歌なんですけど、ポップかつユニーク、つか歌ウメー! 観客も無理やり踊らせて(曲名は「ヨコヅナ キング・オブ・スモートリ」!)、会場をひとつにピシっとまとめあげました。トークもサイコーです。個人的にも単独ライブに行ってみたいわぁ。

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 さて次なる演し物は昭和も昭和、浅草駒太夫のストリップ。いやぁ、小学生のころ家族で行った温泉のストリップを思い出します。いつもの赤いぼんぼりを片手に御年71歳の肌をさらします。さすがレジェンドですね。

 おお、これだけ楽しんだのにやっと日付が変わる時間。慣れていない人には胃もたれしそうなこゆい見世物ばかり。

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