狂乱の宴・華々しく開催! 「サディスティック サーカス」レポート!!

 日曜最初の演し物ははなんとペインソリューション。え、もうここで!? ご安心をこれはほんのコテシラベ。あとでタップリと楽しめます。

 ノルウェーから来たこの地獄のサーカス団はヘッドマスターとマニアック、プリンセス・オブ・スカーズの三人組。苦痛を超克した血まみれイタイイタイサーカスで観客の度肝を抜いちゃいます。

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 はてさて次なる演目は数々の舞台を出禁になったというゴキブリコンビナート。なにやら異形の物体が花道に現れます。見れば、テープでぐるぐる巻きになった3人の男。シャム双生児のよう(3人だからシャム三つ子?)。マイクを通して切々と無職の悲しみと奇形のうらみつらみを歌い上げる。

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 次なるショウは浅葱アゲハ嬢。いきなりトップレスで登場です。しかし、これは……。セクシーはセクシーなんだけれども、エロのそれではなくアスリートのセクシーっぷり。ものすごい鍛錬の跡が見てとれます。アゲハ嬢は吊るされたチェーン、2条の赤い布に体をまかせ、くるくると時には逆さになりつつ、まるで体操選手のように宙を自在に舞う。観客はため息を漏らすばかり。

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 ところでポピュラーな自殺方法のひとつに首吊りがあるけれど、これをパフォーマンスにしてしまったのはこの人しかいないんじゃないか?

 首くくり栲象。

 60歳を超えているとはとても思えない彼の肉体は、ひどく静謐でおごそかだ。ルドルフEb.erの奇ッ怪な調べの中、栲象は歩を進め、首をくくる。ワン・アンド・オンリー。まさしくロックの魂が首くくり栲象の中にひそんでいる。

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 そしてっ。

 ついにっ!!

 ペインソリューション御大の登場ですよ。

 いやぁ、もりあがる、もりあがる。ヘッドマスターが登場するだけで、阿鼻叫喚、地獄のあんちくしょうも歓喜の極み。

 まずはジャブ打ちネイルボード。釘を打ち付けた板にハンバーガーよろしく、3人の悪魔が仲良くサンドイッチになるというシロモノ。

 よいこのみんなはマネしちゃいけない。

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 プリンセスが体に鈴のついたピアスをいくつもつけ、しゃらりしゃらしとダンスをおどる。

 ヘッドマスターは自らの身体になが~い針を抜き挿し抜き挿し、血がだらり。

 女装したマニアックが、6本のフックを引っ掛けられてサスペンションとくれば、寝た子も起きるというものだ。ぶらぶらゆれるマニアックは吊られながら愛嬌をふりまく。
マニアックになら抱かれてもいいかも。わりと本気で。

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 さてお次は下北沢のマンガ読み東方力丸とあの団鬼六夫人の黒岩安紀子。朗読と演歌のコラボですが、意外や意外、夫人は唄がうまい! それもそのはず、実はキングレコード所属のプロの歌手。おみそれしました。さて力丸、夫人と交互に散っていった帝国軍人に捧げるも、最後はマンガ「花と蛇」。力丸のセリフにちょっとコーフンしちゃったのはナイショ。

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 伝説をまたひとつ作り上げた感のあるサディスティックサーカス2012もこれが大トリ。レジェンド灰野敬二の登場だっ。

 彼はぼくが死ぬまでに生で聴いておきたかった日本のアーティストのひとり。リングの中央に三段積みのアンプを3セット。花道にエフェクター群。そしてギターを抱えた灰野がひとり。

 轟音が朝4時の眠気を吹き飛ばし、空間を支配し、それは一過性のはかないものだったことに気づかされる。

 なにも語らず灰野はやってきて、同じようになにも語らず灰野は去っていった。その轟音とともに。

 虚脱感と興奮状態がないまぜになった状態で、明るくなり始めた歌舞伎町を歩き、来年も生きてサディスティックサーカスに参加できればいいなとぼくは思った。
(文=珊瑚ky/撮影=鼠オヤヂ)

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