竹島問題で韓流ブーム完全終了!? 「もう韓流スターでは稼げない」

※イメージ画像:『少女時代 MR. TAXI-Repackage 韓国輸入版』Sm Entertainment

 大揺れになっている竹島問題が日韓の芸能界にも影響を与えている。

 今月10日、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が竹島(韓国名・独島)に上陸し、さらに天皇陛下の訪韓条件として「ひざまずいて謝罪せよ」などと発言し、大きな問題に発展した。いずれも支持率アップのパフォーマンスと見られており、実際に竹島上陸後に支持率は9%アップ。だが、その代償として日韓関係の急冷という結果をもたらした。

 その煽りは芸能界にも波及し、BS日テレで21日からスタート予定だった韓国俳優ソン・イルグク主演のドラマ『神と呼ばれた男』の放送が無期限延期に。これは彼が、韓国から竹島まで泳いで渡る「8・15独島横断プロジェクト」に参加したことが問題視されたためだった。

「昨年の夏、フジテレビの韓流ゴリ押しを批判するデモ活動が起きましたが、スポンサーへの抗議にまで発展したことにテレビ局側はかなり困惑しました。もうデモはコリゴリという空気になっており、政治的な言動をする韓流スターの扱いに慎重になっているようです」(テレビ関係者)

 竹島問題にかかわる騒動といえば、「独島は我らの領土」と発言していた女優のキム・テヒも、日本人活動家の抗議があったために今年2月のCM発表会が中止になっている。彼女は俳優である弟と共に「独島愛キャンペーン」を展開し、韓国で「独島守護天使」とも呼ばれていた。だが、この騒動を最後に来日しなくなり、日本での活動が難しくなっている。

 近年の韓流ブームは、韓国人タレントたちにとって非常においしい状況だった。余計な発言をしなければ、日本でもっと稼げたはずである。にもかかわらず、なぜ韓国人タレントたちは政治的な発言をして自らの首を絞めてしまうのか。

「韓国では『独島は韓国領』という考え方が常識となっており、これを肯定しない者は非国民のような扱いを受ける。逆に独島の領有権をアピールするような活動をすれば、支持が高まります。そのため韓国人タレントたちは、人気を得るために政治的な発言やパフォーマンスをしたがる。アイドルグループ・少女時代も、日本では絶対に政治的な発言をしませんが、国内では『独島は我が領土』という曲を歌ったことがある」(K-POPライター)

 本人たちの政治的な思想がどうであれ、日本びいきのような発言をすれば国内で居場所がなくなってしまうという事情があるようだ。といっても、日本に来れば「日本大好き」と発言しなければならず、二枚舌のような状態になってしまう。それが余計に日本人の信頼を失うことになっているのかもしれない。

 二枚舌でも売れていれば問題ないが、K-POPは一時期の勢いを完全に失っており、竹島問題でトドメを刺されそうな雰囲気だ。CD売上などが不振になったとしても、熱心な韓流ファンを集めるライブ動員だけは鉄板と思われてきたK-POP。だが、今夏にKARAや超新星ら人気アーティストが出演する予定だったK-POPフェスが、チケット販売不振によってイベント会社が倒産し、開催まで10日を切った時期に中止になるという事態も起きている。

「一攫千金を狙って韓流アーティストが日本に押し寄せたため、ただでさえ飽和状態になっている。そんな時に政治問題で反韓感情が生まれたのはダメージが大きい。熱心な一部の韓流ファンは離れないでしょうが、テレビや雑誌で韓流アーティストに触れていたライトなファン層は見切りをつけてしまうでしょう。韓流アーティストをマネジメントしている会社が店じまいを始めており、『もう韓流では稼げない』『韓流スターを来日させることも難しい』と愚痴をこぼしている関係者もいる」(芸能関係者)

 韓流ブーム全盛期の頃は、日本の芸能界も韓国に好意的だった。だが、今回の竹島問題に関しては、ロンドンブーツ1号2号の田村淳が「竹島は日本古来の領土」「韓国大統領の天皇陛下への配慮のない言葉に、体の奥底からとてつもない怒りがこみ上げてきました」などとTwitterで発言している。ブームが下火になったことによって、今後は日本のタレントたちが韓国寄りのスタンスをやめていくのかもしれない。

 長らく続いてきた韓流ブームだったが、日韓の溝が広がったことで落日を迎えるのだろうか。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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