「またパチンコか…」ファンも嘆くモーニング娘。の凋落ぶり

 ブレイクから10数年が経過し、メンバーも一新されたモーニング娘。。現在も彼女たちを応援し続けるファンにとっては、昨年新しく加入した9期、10期のメンバーたちはフレッシュな戦力であり、期待の星なのかもしれないが、テレビによく登場していた全盛期のメンバーしか分からない一般人にとって今のモー娘。は新人アイドルと変わりないようだ。

 2日放送の『めざましテレビ』(フジテレビ系)にて、「15周年の新生モー娘。街行く人に自己PR!!」という企画が放送された。現在のメンバー10名が渋谷の街頭を闊歩し、新生モー娘。の認知度をチェックした。もっとも活動歴の長いリーダーの道重さゆみと田中れいなが「今好きなアイドルはいますか?」などと道行く人をつかまえて質問するも、モー娘。の名は挙がらず、構成人数も不明とされてしまった。道重さゆみがピーッと笛を吹いて全員集合しても、通行人たちは盛り上がらず歓声も上がらない。冒頭で「さあ果たしてどのくらい認知されているのか?」とナレーションが入ったが、悲しいことにほとんど一般認知はされていないようだ。


 しかし新人アイドルならばそれも仕方のないこと。これから知ってもらう機会を設けていけばいいだけの話だが、15年前とは異なり、AKB48の派生ユニットをはじめ、グループアイドルが数多く乱立する現在、突出するのはなかなか難しい。なまじ「モーニング娘。」という箱の名前が有名すぎるゆえに、「過去のアイドル」という烙印を押されている感もある。そんなモー娘。が率いるハロー!プロジェクトのパチンコ台が登場することが明らかになり、ファンの間にはにわかに激震が走っているようだ。

「パチンコ台の検定を行う保通協(保安通信協会)のHPで、『CR元祖ハロー!プロジェクトFPM』というパチンコ機種が検定を通過したことが明らかになりました。すでにハロプロは松浦亜弥もモー娘。も台になったことがあるので、それ自体はまたか、という感じなのですが、今の娘。メンバーは中高生がほとんどなので彼女たちは登場しないようなのです。タイトルに『元祖』とつくとおり、安倍なつみや飯田圭織、矢口真里など“全盛期”を彩ったオールドメンバーメインの機種になるでしょうね。残念ですが新しいモー娘。のプロモーションには結びつかないと思います」(アイドルファンの男性)

 確かにモー娘。は2007年に「パチスロモーニング娘。」、08年に「パチンコCRAモーニング娘。」が登場済み。元ハロプロアイドルで現在は活動休止状態の松浦も、07年に「CR松浦亜弥」をリリースしている。ちょうど8期の光井愛佳が加入し、吉澤ひとみと藤本美貴が去り、中国人留学生のジュンジュンとリンリンが参加したころである。松浦の場合は、06年の主演映画『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』の製作に、アーティストの肖像データ管理を行いパチンコ・パチスロ機への版権許諾事業も行うジャパンアミューズメントエージェンシーが噛んでいたため、「松浦がパチンコ台になるのでは」とウワサされていたが、その通りとなった格好だ。今回の「CRハロプロ」も、元モー娘。石川梨華の主演映画『篤姫ナンバー1』のスポンサーに同企業が名を連ねており、「また台が出る伏線では?」と一部ファンの間でウワサになってもいた。

 だが、全盛期のメンバーは昨年「ドリームモーニング娘。」と名を変えて再結集しており、また彼女たちを利用して「元祖ハロプロ」と言い張るのでは、新生モー娘。の印象はますます薄くなってしまう。一方、彼女たちのライバルであるはずのAKB48やSKE48など姉妹グループにも、パチンコ機器登場のウワサは絶えないが、こちらは今のところ白紙状態のようだ。

「結局、パチンコ台に顔を使われるのはあまりイメージのいい仕事ではありませんからね。AKBも大島優子らがメインとなって『びっくりぱちんこ銭形平次withチームz』のイメージガールを務めたことがありますが、あくまで48グループに資金提供してくれる大スポンサー・京楽のため。今は世代交代を調整している最中で若いメンバーにスポットを当てていく算段なので、クリーンなイメージを保てなくなるような仕事は一切させませんよ。ただ、前田敦子が卒業してしばらく経って女優の地位を確立させ、他の年長メンバーも続々卒業させるようなタイミングが来れば、最後にまた大島メインで一台出す可能性もないとは言えませんが……」(業界関係者)

 AKBのクリーンなイメージが今も保てているかどうかは別として、モー娘。にしろAKBにしろ、いつまでも全盛期の年長メンバーたちばかりがアイドル面でメディア露出している状況は、若手メンバーの売り出しに好影響を及ぼさないだろう。「CR元祖ハロー!プロジェクトFPM」の内覧会では、やはりドリムス。メンバーたちが顧客を前に歌い踊るのだろうか。大のパチンコ好きである矢口がその場で打つというパフォーマンスもあり得る。昨年加入の若手メンバーたちはハロプロならではの高度に洗練されたダンスパフォーマンスと歌唱力、表現力を身に着けるため切磋琢磨しているようだが、この調子ではドリムス。以上の知名度を得るまでには相当の時間がかかってしまいそうだ。

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