首都圏連続不審死、二児置き去り、毒物カレー…史上最凶の女犯罪者は誰か?

※イメージ画像:『モンスター』/松竹

 首都圏連続不審死事件で男性3人を殺害した罪などに問われ、検察側から死刑を求刑された木嶋佳苗被告(37)。そして、大阪で二児を置き去りにして餓死させた下村早苗被告(24)。このところ、女性が起こしたとされる凶悪事件がニュースをにぎわしている。

 犯罪の9割以上は男性によるものであるが、近年は女性の犯罪増加率が上昇している。法務省の「犯罪白書」によると、男性の新受刑者数は2004年頃をピークにここ数年は減少傾向にあるのに対し、1998年に約1,200人だった女性の新受刑者は2010年に約2,200人と倍近くに増えた。不況や貧困、社会の歪みなど増加理由は推測の域を出ないが、前述した事件のように女性が凶悪犯罪に手を染めることも珍しくなくなったのが現実だ。

 そんな中、29日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が『1000人アンケート 平成・昭和「史上最凶の女犯罪者は誰だ!」』という企画の結果を発表した。

 2位に入ったのは木嶋被告。女性による連続殺人という事件の特異さはもちろんのこと、「”本来持っている女性としての機能が高い”と褒めてくれる男性が多かった」という名器発言や、ファッションショーさながらにミニワンピや胸元の開いた洋服で公判に臨んだことでも話題になった。記事では「女性に縁のない男性を狙ったひどい事件」(36歳男性)、「騙した覚えはない、勝手に相手がお金を振り込んで自殺した、私は無関係。と話す神経に驚愕した」(37歳女性)といった憤りの声が紹介されている。

 3位は下村被告。二児を置き去りにしたまま遊び回って子どもを衰弱死させたうえに、遺体を確認した直後に恋人とデートに出掛けるという異常性も注目された。この事件については「母親を待ち続けながら衰弱して死んでいった子どもたちを思うと、涙が止まらない。金銭や憎しみからの事件とも違う。身勝手の極地ともいうべき事件」(32歳男性)、「自分も子育てをしたので逃げ出したくなる気持ちは分かるが、わが子を閉じ込めて遊びに行くなんてあり得ない」(28歳女性)といった意見が上がっている。

 最近の事件がランクインする中、それを抑えてワースト1に選ばれたのは、98年に起きた和歌山毒物カレー事件の林真須美死刑囚(50)。夏祭りでカレーに毒物を混入させて4人を無差別に殺害したという犯行もさることながら、逮捕前から報道陣にホースで水をかける姿などが繰り返し放送され、脳裏に焼き付いている人が多かったようだ。

 また、4位は15年間にわたる逃亡生活の末に時効直前で逮捕された福田和子元受刑者(05年に獄死=享年57)。5位は昭和の伝説的な猟奇事件の犯人として知られる毒婦・阿部定。6位は青森県住宅供給公社横領事件で逮捕された夫に約8億円を貢がせていたチリ人妻のアニータ(39)。7位は連合赤軍山岳ベース事件などを指揮した永田洋子元死刑囚(11年に獄死=享年65)。8位は凶悪事件とまではいえないものの、世間に大きなインパクトを与えた”騒音おばさん”。9位は秋田連続児童殺害事件の畠山鈴香受刑者(39)。10位は2006年に起きたエリート夫バラバラ殺人事件の三橋歌織受刑者(37)となっている。

 女性の凶悪犯罪に対しては、アンケートのコメントや記事のスタンスを見るに「女性がこんな犯罪を起こすとは…」という驚きと蔑視が含まれているように感じられる。確かに、男性よりも体力的に劣る女性が凶悪犯罪に手を染めることは数字的に見ても珍しいし、世間に「女は貞淑であるべき」「女は子どもに愛情を持って当たり前」という旧態的な不文律が存在することも、そういった見方になる要因の一つであるだろう。しかし、新受刑者の1割近くが女性となった現代では、もはや時代遅れの感覚になったのではないか。

 売春相手の男性7人を射殺した全米初の女シリアルキラー(連続殺人犯)として映画『モンスター』(03年)の題材にもなったアイリーン・ウォーノス(02年に死刑執行)の出現がアメリカを震撼させたように、日本の犯罪も男女の垣根がなくなっていくのかもしれない。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

『実録 犯罪者ビフォーアフター』

 
凶悪犯罪は減るのでしょうか?


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