AKB48を批判したナイナイ岡村に業界の圧力が!?

okamura_king_0608.jpg※画像は『KING 2008年 05月号』/講談社より

 ナインティナインの岡村隆史(40)が自身のラジオ番組でAKB48の総選挙を批判し、先週から大きな話題となっていたが、今週16日の放送で岡村は、自身が所属する吉本興業に秋元康総合プロデューサー(55)から「何なら間に入りましょうか」という意味深な内容の電話がかかってきたことを明かした。

 秋元氏は「ファンともめてるみたいなんで」と、岡村がAKBファンからたたかれていることを心配して電話をかけてきたと言ったそうだが、秋元氏がファンとの間に入るというのは不自然であるし、直々に岡村の所属事務所に連絡してくるという時点でただならぬ雰囲気が感じられなくもない。

 岡村は続けて「二度と(AKBについて)コメントしませんので」などと語ったが、トークの終わりに「言いたい事も言えないこんな世の中じゃ」という歌詞で知られる反町隆史(37)の「POISON」を流しており、何らかの圧力を感じていることをにおわせた。

 先週9日の放送では、岡村がAKBの総選挙システムを「逆ホストクラブ」と分析し、「女の客が『私が店のトップにしてあげるわ』とホストに貢いでるのと変わらない」「ゾッとする」と発言。さらに、秋元総合プロデューサーにも矛先を向け、岡村が大ファンだったおニャン子クラブのメンバーを引き合いに出して以下のように語った。

「結局、秋元康さんもやで。秋元康さん、高井麻巳子(44※秋元の妻)。後藤次利さん(59)、河合その子(45※後藤の妻)やろ? 子どもの頃、分からへんかったの。新田恵利(43)が一番人気やのに、なんで河合その子が最初にソロデビューしたのかって。それは……チョメチョメ。後藤次利さんの……言い方悪いですけど、タレ(※恋人)だったんですよ」

 当時の人気メンバーが実力者の恋人だったという事実だけでなく、現在、おニャン子の元メンバーたちは「アイドル時代から恋人がいた」などと平気で語っており、岡村は「裏切られた」と感じていたようだ。いずれ同じ思いをするAKBファンが出るのではないかと危惧する気持ちから、前述のような発言につながったようだが、これはAKBの拝金主義的な総選挙システムへの批判というだけでなく、AKBの優遇されているメンバーも実力のある関係者の”タレ”なのではないかという指摘と言えるだろう。

 ファンがいくら大金を注ぎ込んでも握手会くらいでしかメンバーに触れることはできず、その間もメンバーは実力のある関係者に抱かれているとしたら、いくら芸能人も人間なのだから恋愛は自由だとはいっても、総選挙のフィーバーぶりが薄ら寒く感じられる。

 AKBの総選挙システムに疑問を呈しているタレントは岡村だけはでなく、伊集院光(43)も自身のラジオ番組で「良いも悪いもないけど、アコギだってことだけは押さえておこうよって思う」と発言。おぎやはぎも自身のラジオ番組で、AKBの総選挙を「キャバクラ」だと揶揄し、矢作兼(39)が「キャバ嬢でいうところの、指名するお客さんはそんなに居ないんだけど、太い客をつかまえているという」と、総選挙のシステムを分析している。

 業界のしがらみが多い芸能界でAKB批判を展開するのは一部のタレントのみだが、週刊誌やスポーツ新聞の記者たちにとってもAKBは批判しづらい存在になってきているようだ。

「大所帯のAKBは、所属事務所の違うメンバーで構成されています。批判や意図していなかったスクープに対して『話題にしてくれるのであれば構わない』と寛容な事務所もありますが、裏で手を回して口封じをしようとする古い体質の事務所も多い。『ちょうちん記事しか認めない』なんて姿勢の事務所も、いまだにあるんですよ。AKBは話題性バツグンですから、どこも敵と見なされたくないでしょうし、今は”イケイケ”の状態。カネのにおいに釣られて怪しげな人間も少なからず関わってきていますし、この人気が続けばAKBを批判するのも命懸けになるかもしれませんね(苦笑)」(週刊誌記者)

 CG説が確定的となった新メンバー・江口愛実(16)の売り出し方についても、ネット上などでは批判的な意見が目立ち、江口をCMキャラクターに起用した江崎グリコの広報部にまで一般人からの批判が殺到している。熱狂的なファンからの支持を土台に国民的アイドルグループにまで上り詰めたAKBだが、その戦略に世間との微妙なズレが生じつつあるようだ。メンバーたちは懸命に頑張っているだけに、これが人気凋落のきっかけにならなければいいのだが……。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

『秋元康の仕事学』

 
これが秋元流のやり方?

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