中年の夢はいつまでも!? 元カノをラブドールにしたイタリア人男性

 イタリアのアダルトグッズメーカー「Diefo Bortolin」社に舞い込んだ、1件の奇妙な依頼。それは、別れた彼女ソックリなラブドールを製作してほしい、というものだった。依頼者のイタリア人の男は50歳、よほどの未練があってのことに違いない。男の持参した写真などの資料を元に、「爪の形から歯まで一致」するという精巧なラブドールで応えた同社。その画像は、インターネット上で入手することができる。

 このラブドール、素材の重みもあってか、身長160cmに体重58kgとややふくよかな体型。ちなみに、胸だけは依頼者の男の希望により、別れた彼女よりも一回りだけ大きくなっているという。気になるそのお値段、およそ200万円。これは平均的なラブドールの価格の約5倍である。ラブドールのオーダーメイド自体は稀にあるというが、「爪の先まで実在の女性とソックリに」といったような依頼は同社も初めてだったとのこと。まるで「鉄腕アトム」の誕生秘話のような話である。

 ところで、海外では「高い出来」と絶賛されているこのラブドール。その細部の再現度からは、依頼に際して男が渡した写真の中に、元彼女の全裸の写真が含まれている、と想像することも可能だ。

 関係者によって語られてはいないものの、やはり気になるのは、隠れた部分のディテールである。肝心の「結合部」に関しては、どうなっているのだろうか。

「国産のラブドールの場合には、規制により、結合部は着脱式で、オナホールをセットするという構造になっています。ですが海外の場合にはそのような規制がないので、おそらくは結合部も、当該女性のモノを参考に造形されているでしょうね」(アダルトショップ経営の男性)

 ただし、一方の元カノの側は、こんなものを勝手に製作されて、インターネットに掲載までされてはたまらない。彼女の側からすれば、あまりに酷似しているとなると看過できないはずだが……。

「イタリアの法律に特別詳しいわけではないので、日本で同じようなことが起こったと仮定して。製作させたラブドールが、実在人物の写真と酷似した意匠となっていても、この場合にはあくまで私的な利用の範疇に入るため、肖像権の侵害行為として扱うのは難しいラインではないでしょうか」(都内在住、弁護士の男性)

 ラブドールが100%の再現度だと仮定すれば、50歳の男性から見て相当の年下だったことが想像される元恋人の女性。自らのシリコン製の「分身」が、毎夜のようにセックスの道具として使われているとなれば、良い心地はしないだろう。それでも、ストーカー被害に遭うのと比べれば、いくらかマシかもしれないが……。

 なお、こういった「オーダーメイド・ラブドール」の需要が高まれば、価格もある程度安くなることが期待できる。自分をフッた元カノをラブドールにするのはあまり趣味の良いことではないかもしれないが、最愛の妻を亡くした夫など、このようなサービスを求める可能性のある人は少なくないのかもしれない。
(文=タコ野パウル)

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