歌舞伎町の老舗ヘルスが違法スカウトで御用

相次ぐ摘発!! 風俗・AVスカウトは東京から地方へ

※イメージ画像 photo by Sushicam from flickr

 路上でスカウトされた女性を風俗店に雇い入れたとして、警視庁保安課は19日までに、 「風俗営業等に係る不当な勧誘、料金の取立て等の規制に関する条例」(通称「ぼったくり防止条例」)違反の疑いで、東京都渋谷区道玄坂のファッションヘルス「JJクラブ」経営吉野裕介容疑者(30)ら、都内の風俗店経営者4人を逮捕した。00年に東京都が初めて制定した同条例は、05年年4月に改正され、路上でしつこくつきまとうなどして勧誘した女性の雇い入れを禁止しており、同規定の適用は初めてだという。逮捕容疑は昨年11月、路上でスカウトされた女性を風俗店に雇い入れた疑い。4人は路上でスカウトした理由を「広告を出すより効率良く女の子が集まった」などと供述している。

 スカウトに関する条例では、他に「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」(いわゆる「迷惑防止条例」)というものがある。迷惑防止条例は08年4月に改正され、立ちふさがり、つきまといによる執ような客引き行為の規制や、公共の場所におけるキャバクラなどに係るスカウト行為の規制が強化された。当時は反対運動が起こったりしてかなり話題になったので、覚えている方も多いだろう。改正直後は夜の街からカラス族と呼ばれる黒スーツのスカウトマンが姿を消し、歌舞伎町や池袋、新宿などの繁華街の客引きやスカウトは壊滅状態となった。

 また、石原都政になって以降、昔から営業している許可済みのソープやヘルスなどを除く、イメクラや性感マッサージなどの店舗型風俗店が大規模規制の対象となりほぼ壊滅。現在新規営業が許されるのは、都に登録した派遣型風俗、いわゆるデリバリーヘルスのみとなっている。今は新たに店舗型風俗店を作ることが出来ないのだ。店舗型の店を持とうとしたら、昔からある許可店を丸ごと買収するしか方法はない。風営法届出済の老舗ヘルス「JJクラブ」はデリヘルなどから見たらジェラシーの対象でもあり、今回の件についても一部では「同業者からのチクリがあったのでは」という声が聞こえている。

 迷惑防止条例の改正によるスカウトの規制は、風俗店や水商売はもちろんだが、AVのプロダクションも大ダメージを負った……、と思いきや、案外そうでもないようだ。ある現役AV監督いわく、「スカウトは地方に行くケースが多いですね。静岡と岡山がいい、なんて聞きますけどね。大都市から適度に離れているのがいいんでしょうか」。

 AVファンならお気付きかと思うが、最近は地方の素人のAV出演や、地方出身の女優が増えてきている。東京ではスカウトが厳しいため、地方に遠征するスカウトマンが多いのだ。素人モノで人気を博している某メーカーのプロデューサーも、

「事務所に聞くとけっこう苦労しているといいますね。最近は自分からHPを見て電話をかけてくる女性もいるみたいですけど」

 と明かす。インターネットの普及により、女性が自らAVプロダクションを探して連絡するという場合も多い。人気キカタン女優(※素人モノにも単体モノにも出る女優)の成瀬心美ちゃんも、Rioちゃんに憧れて自分から同じ事務所に応募した一人。彼女にスカウトについて聞いてみると、

「この前自分の事務所にスカウトされたんですよ(笑)。スカウトマンは私とは分からなかったんでしょうね。成瀬ですけど、って言ったらビックリしてましたよ。条例とかは分からないですけど、今でも都内で全然スカウトいますけどねぇ」

 と、面白エピソードも交えて語ってくれた。

 ここ数年、日本は不況で就職難の時代に突入している。こういう時勢では、手っ取り早く稼げる水商売や風俗が若い女性の間で人気になる傾向がある。キャバクラ嬢はメディアの影響もあり、今や若い女性の間で憧れの職業になっているほどで、元AV女優もNHKの大河ドラマに出演するという、性に寛容な風潮も見られる。

 また、地方スカウトの普及により、地方在住のAV女優が増えており、撮影のときだけ上京する、というパターンも多い。東京一極集中から地方へと広がるAV女優。ある意味、AV女優の都市部空洞化現象が進んでいるのかもしれない。
(文=高田コウイチロー)

『新宿スワン 21巻』講談社

 
スカウト業界、アツいッす。関さぁーんッ


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