『第1回シンデレラオーディショングランプリ AV Debut 周防ゆきこ』周防ゆきこ

 遂にこの日がやってきた! 第1回SODシンデレラオーディションの初代グランプリに輝いた周防ゆきこちゃんの超期待のデビュー作が11月5日にリリース開始。グランプリが発表された9月から数々の雑誌をはじめ、各メディアで紹介され早くも注目を浴びているゆきこちゃんが、遂に正式にAV女優となったのだ!! やっと初々しいセックスが拝めるわけだが、まず、筆者の率直な意見を述べると

「うわっ! AV界の広末涼子の誕生だっ!!」

 オープニング早々、ビタミンカラーで飾られたポップなセットの中で、ペタンと床に座りスニーカーを洗う爽やかな笑顔はまさにヒロスエ。透明感溢れるこの美少女が今からセックスするなんて……と、期待で心臓がバクバク。顔はニヤニヤが止まらなかったほど。
 
 さてその後、簡単なインタビューに応えるといきなりフェラテク披露の場面となる。男の顔を見つめ、そそり立つ肉棒を見つめ、最後に自分自身を見つめるかのような使命感を帯びた顔をして、そっと唇をふれていく彼女。その神聖な雰囲気に驚かされてしまったと同時に、彼女のキャッチフッレーズでもある”冒険したい優等生”が体験する初冒険にドキドキ。溢れる臨場感が筆者さえも、そこに参加しているような心地よい錯覚に溺れさせた。

 その後、リラックスするためのマッサージを受け、いよいよ初脱ぎ。緊張で直立不動となった新人女優が、意をけっして服を脱ぎ捨てる瞬間。その異様な昂まりこそがデビュー作の醍醐味なのだが、ゆきこちゃんの場合は、そこに彼女に投票した12800人分の期待がググッとプレッシャーとしてのしかかっているわけで、その表情はひと言では言い表せないほど複雑。緊張、名誉、不安、羞恥、期待。一瞬ごとに変わる複雑な表情がその全てを表しており、脱いだ瞬間にはこちらまでホッとしてしまうほど。

「あんっ…いやっ……はずかしい」

 しかし、安心したのもつかの間。初脱ぎを終えてすぐ初セックスが始まる。男に両足を掴まれ、秘部をカメラの前に露わにされるや、彼女は第一の試練『羞恥心』と戦うことに。唇を噛み、眉を寄せて、今にも泣き出しそうというその時、彼女は

「あぁっ……き、気持ちいい…」

 そう。涙の代わりに気持ちを快感へとスイッチさせたのだ。その瞬間、潮が激しく噴き上げ、一瞬は天変地異を見つめるかのように目を丸くしたものの、そのまま男と身体を重ねると、より深い快感に溺れていく。ちなみに、その時のセックスを男優は「青春時代に惹き戻してくれたセックス」と語っていた。危なっかしくもあり、甘くて、酸っぱくて……。このひと言は全てを言い当てていると思う。

 毎月、数えきれないAV女優がデビューし、彼女もまたその一人にすぎないのかもしれない。しかし、彼女がデビューするまでに体験した、数々の試練は他のどの女優とも違う。(その模様は、本編同封の特典DVDで鑑賞してほしい)。結果、彼女は最後まで泣かなかった。

「だってグランプリですよ? 今、泣いてたまるかぁ~って思ったから……えへへ」

 デビュー前のインタビューの際、テレ笑いを浮かべながらそう語った彼女。しかし、筆者の質問に彼女が応えるまでのほんの一瞬、その瞳に涙が光ったことを筆者は見逃さなかった。
(AV評:文月みほ)

第1回 シンデレラオーディショングランプリ AV Debut 周防ゆきこ

◆メーカー:SODクリエイト◆品番:SDCA-001◆時間:260分◆価格:2980円

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