今年で32回目、すでに夏の風物詩

衆院選挙だけじゃない!? 『24時間テレビ』にまつわる不穏な要因

 毎年、夏の恒例番組として日本テレビが放送している『24時間テレビ 愛は地球を救う』。チャリティーのお題目のもと、様々なタレントが出演し、数億円規模の募金が集まる。
 
 今年は以前から発表されていた通り、8月30日と決まっていたのだが、懸念されていた衆議院の解散、そして総選挙が見事に同日と重なってしまった。しかし、今年の24時間テレビにまつわる不安要素はそれだけではないようで……。

「不況の影響でスポンサーもあまりついてないようです。そのせいで今年のマラソンランナーは駆け出しの女お笑い芸人イモトアヤコ(ワタナベエンターテインメント)に決まったというのがもっぱらの噂です。一昨年の萩本欽一、昨年のエド・はるみに比べると明らかなグレードダウン。というのも、マラソンランナーには数千万ものギャラが支払われており、今年は無名の芸人を起用することでコストダウンを余儀なくされたとか。何しろ、いくら動物本が売れているとはいえ、彼女のレギュラーは『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)だけですから(笑)」(広告会社社員)

 通常ならマラソンランナーは半年前には決定し、入念なトレーニングのための充分な期間が与えられる。しかし今年のランナーが決まったのは放送日の2カ月前。いかにも日テレ側の急場しのぎの姿勢が見てとれる。

「日テレは、宮崎宣子を排除し、未来のエースとして育成中の夏目三久を前面に起用しようとしていました。しかし先日、流出した『コンドーム画像』により、イメージダウンは必至。主婦層からの反発は避けられないでしょう。もしかしたら宮崎のメイン復帰もあり得るかもしれません」(テレビ製作会社スタッフ)

 潜在視聴率でアヤパンに次ぐ2位の座を獲得した夏目。日テレとしてはここが大攻勢をしかけるチャンスとばかりに、ことあるごとに彼女をテレビ画面に登場させたかったハズ。しかし、SEXしまくりのイメージがある女子アナが出演しては、番組が掲げている「チャリティー」の意義が薄れてしまうだろう。

「他局でしかもCS番組ですが、アキバ層を中心に人気のある『ゲームセンターCX』が同日に24時間の生放送を企画しています。今まで発売したDVDのボックスセットは異例の好調セールスを叩き出し、関連ゲームもバカ売れ状態です」(テレビ誌編集者)

 お笑い芸人が淡々とゲームをプレイするだけだが、なぜか人気のマイナー番組。しかし、その経済効果は侮れないモノがある。

 一説には、集まった募金以上の金額を番組出演者たちに払っている、出演タレントの枠をめぐって裏では激しいプロダクションによる駆け引きがあるなど、もはや視聴率を稼ぐことが第一の目標となっているとも言われる同番組。出演タレントをメインとしたドラマ、テーマ曲と称した楽曲宣伝、Tシャツのデザインに発生する巨額のロイヤリティー、もはや慈善や救済といった本来の目的などは度外視した番組構成。いっそのこと、日テレの社員だけの、手作り感覚満載の番組を放送した方が、視聴者としてはボランティア精神に共感できるのでは!?

 

『世界の果てまでイッテQ! 珍獣ハンターイモトの動物図鑑 』

 
そういえば、ホントは美女説もあるよね

 

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