2008年にデビューし、恵比寿マスカッツのメンバーとしても活動した栗林里莉が、約8年ぶりにAV作品の撮影に戻ってきた。
2018年、所属事務所の解散を機に立ち止まり、復帰の時期を決めないまま過ごした日々。かつての「妹系」のイメージから年齢を重ねた自分が、再び受け入れられるのかという不安もあった。
マドンナ専属で新たな一歩を踏み出す今、デビュー当時の夢、空白の8年間、これからファンに届けたい想いを聞いた。
休止を告げないまま過ぎた8年
――2018年にAV作品への出演が途絶えました。何があったのでしょうか。
栗林里莉(以下、里莉):当時の所属事務所が突然解散したんです。それまでずっと忙しくしていたので、一度休んでみようかな、と。引退を決めたわけではありませんでしたが、いつ復帰できるのか自分でもわからなくて。ファンの方に休止を伝えるタイミングも逃してしまい、そのまま時間がたってしまいました。
――その間は、どんなふうに過ごしていましたか。
里莉:友人の仕事を手伝ったり、六本木のキャバクラ「レッドドラゴン」で働いたりしていました。歌やライブのイベントに出ることもありましたし、SNSもときどき更新していました。ただ、新作が出ない理由はきちんと説明していなかったので、ファンの方は「いつ出るんだろう」と思っていたかもしれません。
――復帰に向けて本格的に動き出したのは、いつごろですか。
里莉:今年の1月ごろです。もともと妹系のイメージがあったので、大人になった今の私を受け入れてもらえるのか、怖さはありました。事務所も、自分に合うところを探していて。女優の知人を通じて今の事務所を紹介してもらい、またやってみようと思えました。
携帯電話の販売員から、憧れの舞台へ
――最初のデビューは2008年5月。以前はどんな仕事をしていたのでしょう。
里莉:福岡で携帯電話の販売をしていました。正社員でした。子どものころはアイドルになりたくて、オーディションも受けたのですが、落ちてしまって。一度は就職したものの、このままでは後悔するかもしれない、自分の人生を変えたいという気持ちが残っていたんです。
――AVの世界へ進むことは、自分で決めたのですか。
里莉:はい。自分で事務所を探しました。決めたらあまり人に相談せずに動くタイプなんです。ただ、すぐにデビューしたわけではなく、当時の生活や身の回りのことを整理するのに1年ほどかかりました。恵比寿マスカッツのような活動を見ていたこともあって、この仕事に対して強いマイナスのイメージはありませんでした。
――デビュー後、最初に目指したものは?
里莉:恵比寿マスカッツに出ることですね。そこに出演できるくらいの女優になりたいと、当時のメーカーのプロデューサーさんにも話していました。決まったときはうれしくて、泣いてしまいました。
――AV以外の活動も、当初から視野に入れていたそうですね。
里莉:デビューするときから、芸能の仕事もすることを条件にしていました。AVはもちろんやる。でも、映画やドラマにも出てみたかったんです。両方に取り組みたいという思いは、最初からありました。
久しぶりの現場で見つけた、新しい自分
――今回はマドンナ専属での復帰です。決まったときのお気持ちは?
里莉:素直にうれしかったです。以前の私のキャラクターでは、専属になれるとは思っていなかったメーカーなので。撮影はすでに何本かしました。
――約8年ぶりの撮影は緊張しましたか。
里莉:緊張すると思っていたのに、意外としませんでした。でも、現場での呼吸を忘れているところはあって。「あ、今のはプロならこうしなかったかも」と後から気づくことも。顔の向きや、相手とのやり取りのタイミングとか。撮っているときに、以前より少し素の自分に近い部分が出ているのかもしれないと思いました。
――8年の間に、現場も変わりましたか。
里莉:変わりましたね。映像も写真もすごくきれいで、機材も進化しているんだなと驚きました。久しぶりにパッケージの撮影をして、現場のスタッフの皆さんの仕事も改めてすごいなと思いました。
――これまでとは違う役柄にも挑んでいます。
里莉:義母の役をやったんです。昔の私にはなかった役なので、「これで義母らしく見えますか?」と現場でも聞きました。これからは、妹系のころとは違う、少し強気な役もやってみたいです。普段の私は、言いたいことをちゃんと言うほうなので(笑)。
「必要な人に、必要とされる存在でいい」
――活動を休んだ時間を経て、仕事への思いは変わりましたか。
里莉:若いころは、AV女優の頂点に立たなければ、という気持ちもありました。でも今は、必要としてくれる人に届けばいいと思っています。後ろ向きな意味ではなくて、これまでファンの方からたくさん優しさや愛をもらったので、今度は私がお返ししたいんです。
――その思いを、どんな形で届けたいですか。
里莉:まずは、いい作品をつくることだと思います。それから、発売イベントで久しぶりに皆さんに会いたいですね。ライブには出ていましたが、作品の発売イベントは長い間やっていないので。今後、余裕ができたら映画やドラマ、舞台などにもまた取り組みたいです。そういう活動を通じて知ってくれたファンの方もいますから。
――復帰後の目標を一言でいうなら?
里莉:若いころにもらった愛を、作品や活動を通して返していきたいです。それが今の一番の気持ちですね。
【栗林里莉(くりばやし・りり)】
カプセルエージェンシー所属。初代恵比寿マスカッツ。 サイズ:T156・B90(G)・W60・H85 / 公式X@kuririn0416 / 公式Instagram@riri_kuribayashi_official
(取材・文=メンズサイゾー編集部)