更なる快楽を与えるべく、少しばかりのインターバルを挟んでクンニを再開する。
しかし、ここでマリナちゃんがガバっと上半身を起こしてきた。
何事かと思い、クンニを中断して問いかける。
「ん? どうかした? 何かリクエストがあるのかな?」
すると、マリナちゃんはこちらの股間を見つめながら答えた。
「しょ、ショーイチさんのオチンチン、もう入れてくれますか?」
それまで半勃起状態だったのだが、彼女のこの一言でギンギンのフル勃起状態となる。
「うん! それじゃゴムを着けるね。体位は何かリクエストあるかな?」
「ふ、普通でお願いします」
「正常位だね。了解! ちょっと待っててね」
サクっとコンドームを装着し、正常位の体勢で挿入開始。
今回は指入れもしていないので、いつもより慎重に愚息を押し進める。なにしろ彼女にとっては5年ぶりの挿入となるので、痛みを与えないように細心の注意を払う。
クネねんッ!!
突然マリナちゃんが下から腰を使ってきた。その腰の動きで、あっという間にチンコが根元まで飲み込まれてしまった。
「だ、大丈夫? お、奥まで入っちゃったけど、痛くない?」
「へ、平気です」
「じゃあ、最初はゆっくり動くね」
「は、はい。お願いします」
いーちぃぃ、にぃぃい、さぁぁぁん、よぉぉん、ごぉぉぉ…
脳内でゆっくり5秒数えながらチンコを引き抜く。そしてポロンとチンコが抜ける寸前で、また5秒かけてチンコを突きさす。
そして根元まで挿入し終えたところで、またまた5秒数えながらチンコをピクピクと振動させる。
このセットを5回ほど繰り返したところで、マリナちゃんが告げてきた。
「こんなオチンチン初めてです」
「え?」
「な、中でヒクヒク動いて、気持ちいいです」
「それはね、マリナちゃんが可愛くてエロいからだよ」
「えぇ?」
「滅茶苦茶興奮してるから、勝手にチンチンが動いちゃうんだ」
「う、嬉しい…」
本当は血流操作によって自らの意志でチンコをピクピクさせているのだが、馬鹿正直にそれを教えたりはしない。
そうこうするうちに彼女のアヘ声がますます大きくなってきた。
「しょ、ショーイチさん、は、激しく突いて!」
「激しくしたらすぐにザーメン出ちゃうよ。そ、それでもいい?」
「い、いいです! 激しくしてほしいですッ!」
「わ、分かったよ」
「ね、ギュってして」
マリナちゃんのお望み通り上半身を密着させて抱きしめる。その状態で腰だけをカクカクと動かす。
「あぁぁぁぁぁ、き、気持ちいぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
痛っ!
絶叫と同時に、マリナちゃんがこちらの背中に爪を立ててきたではないか!!
だが、ここまで盛り上がっているのだから、それを制することはできない。我を忘れて感じている女性の邪魔をするという罰当たりな真似はできないのだ。
ギリリリ、ギチリ!!
ますます爪が背中の皮膚に食い込んでくる。その痛みに耐えながら高速ピストンを繰り出す。
「い、イクよっ!」
彼女にそう告げながら大量のザーメンを吐き出すことに成功。
ふぅ。
こちらの射精と共に、マリナちゃんが脱力してキツい抱擁を解いてくれた。
そのままの状態でしばし余韻を味わってからチンコを引き抜く。
「ありがとうね、マリナちゃん。とっても気持ち良かったよ」
「私もです。1回のエッチで何回もイケたのって初めてでした」
「でも、ごめんね。俺が早くイッちゃったからビックリしたでしょ?」
「そ、そんなことないです。早くもなく、遅くもなくちょうどよかったですよ」
「そ、そっかぁ。それじゃあ、俺たちの相性っていいのかもね」
「フフ、そうかもしれませんね」
その後、帰り支度をしながらLINEのIDを交換。再会を固く約束した後、駅の改札口まで彼女を送ってデート終了となった。
そして帰宅後…。
就寝前にシャワーを浴びていると、背中に激痛が走った。出血こそしていないものの、ボディーソープが爪痕に染みて悶絶してしまったのだ。
急いでシャワーを浴び終え、手鏡と壁に備え付けの鏡を使って背中を確認してみる。
左右にそれぞ3本ずつの傷があった。まるで猫のヒゲみたいな恰好だ。
これは“男の勲章”と言えるかもしれないが、エッチの度に毎回こうなるのは勘弁してほしいものだ。
それに、セフレたちにこの傷を見られないよう、ここしばらくはゴルゴ13よろしく背中を向けないよう注意しなければならないだろう。
(文=所沢ショーイチ)