くーっ、キッツキツやなぁ…
ギチギチとチンコを締め付けてくるナナちゃんのマンコ。このままでは1分と持たずに射精してしまいそうだ。
しばらく迷ってから、体位の変更を申し出ることにした。
「ごめん、ナナちゃん。一旦抜くね」
「え?」
「ベッドの端っこのほうに来てくれる?」
「は、はい」
「俺がこうして床に立つから、お尻をこっちに向けてくれる?」
「わ、分かりました」
こうして筆者が床に足を着けて仁王立ち状態となり、再びバックで挿入開始。
根元まで挿入したところで、ケツの筋肉を動かす。
ピクピクピククン、ぴく、ぴくクンっ!!
ケツで発生させた振動をチンコの先端に送るイメージだ。キツキツのマンコなので、ナナちゃんもきっとその振動を感じてくれることだろう。
数分ほど続けてから、次の段階に。
右足のかかとを数センチほど浮かせる。そしてそのかかとを床に下ろすのと同時に左足のかかとを数センチほど浮かせる。
これを繰り返すことによって、横揺れピストンの振動をマンコに与える。
「あぁぁぁ、な、なんだか初めての感覚です」
「もう少し続けたいから、そのままじっとしていてね」
どうやらナナちゃんはこの横揺れピストンをお気に召してくれたようだ。
せっかく気に入ってくれたのだから早漏するわけにはいかない。
座禅を組む際の半目状態にして視界をボヤけさせる。同時に脳内で般若心経を諳んじ始める。
かんじざいぼさつ、ぎょうじんはんにゃはらみたじ、しょうけんごうんかいくう、どいっさいくやくぅ…
頭の中を空っぽにして、横揺れのリズムに合わせて般若心経の262文字を唱えることだけに集中する。
ちなみに、筆者が般若心経を暗記したのは今から30年近く前のことだ。当時は堅気の会社員だったので、毎日満員電車に1時間近く揺られて通勤していた。その時間を有意義に使うため、車内で般若心経を読み込んでいたのだ。
覚えようと思ったキッカケは精神鍛錬のためだった。それがこうして早漏回避のために役立ってくれるとは、あの頃の筆者は想像もしていなかった。
そんな般若心経の暗唱を2回ほど繰り返したところで、限界が訪れてしまった。
「そ、そろそろイクよっ!」
そう彼女に声をかけ、がむしゃらに腰を前後に動かす。
ふぅ。
大量のザーメンを吐き出しながらピストンを続け、数分ほど経過してからチンコを引き抜く。
ティッシュを取るためベッドに上がり、ナナちゃんの視界に入るところで後処理を開始。ゴムの中で射精したという事を彼女にアピールするためだ。
マンコの締まりが良かったので、コンドームを外した後もチンコはギンギン状態のままだった。
これなら今すぐコンドームを装着し、再び挿入してズッコンバッコンできそうな感じだ。
しかし、この頃にはすっかり暗闇に目が慣れてしまっていた。そう、ナナちゃんの滑稽なほど長い顔を見てしまったのである。
シュン…
もの凄い勢いで小さくなる我が愚息。こうなってしまったら数時間はご機嫌斜めなままだろう。
「じゃ、シャワー浴びておいで」
そう彼女に指示を出し、帰り支度を始める筆者。
その後、連絡先の交換もせずにホテルを出る。そして新宿駅の近くまで彼女を送ってデート終了となった。
ナナちゃんが望んでいた「ラブラブエッチ」には程遠い結果だったが、筆者なりに最大限の努力をしたつもりだ。
それにしてもまだまだ筆者のケツは青いようだ。常時セフレを20人くらいキープして毎日セックスするには、彼女のようなタイプにももっと愛情を込めて接しなければならないはず。
つくづく己の修行不足を実感したので、もっと精進せねばと心に誓うのだった。
(文=所沢ショーイチ)