トコショーと経験人数わずかひとりの短髪美女
精通してからというもの、毎日ヒマさえあればセックスの事ばかり考えている。
気が付くとそんな生活が40年を超えていた。50歳をとうに過ぎたというのに、セックスする事に異様なまでの執念を燃やしているのだ。
どうやったら女性が喜んでくれるのだろう。どうしたら女性の方から再会を求めてくるのだろう。どう口説いたらセフレになってくれるのだろう。
天命を知るどころか、惑いっぱなしの毎日だと言える。
しかし、筆者はそんな自分が嫌いではない。惑ったり悩んだりするということは、まだまだ成長の余地が残っている証拠のはずだ。
これからも毎日エロい事だけを考えて人生を満喫したいものである。
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これから池袋で待ち合わせ
急にムラムラしちゃったので遊んでみたいです(汗)
経験人数が少ないので色々教えてください。
色気はないかもしれませんが、それでもいいですか?
7月2*日18時11分
受付メール数:2/5
♀ミズキ
22歳
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いつものように複数の出会い系サイトを物色していると、筆者愛用の【イククル】でこんな書き込みに遭遇した。
経験人数が少ないとアピールしていた22歳の女性による書き込みだ。
クックックック…。だったら俺が開発しまくっちゃうぞ! そう意気込んでアタック開始。
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初めまして、ミズキさん。
都内の会社員、ショーイチ・40歳です。
先ほどミズキさんの書き込みを見ました。
優しいくらいしか取り柄のない私ですが、是非ミズキさんと楽しい時間を過ごしたいです。
今日はずっとヒマしているので、待ち合わせ時間は何時になっても大丈夫です。
あ!
お返事もらえたら私の写メを送りますね。
それを見てからでいいので、検討してもらえたら嬉しいです。
では。
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いつもの定型ファーストメールをサクっと送信。すると5分もしない内に彼女から返信が届いた。
そして数回のメール交換を経て、あっさりと約束が成立。
待ち合わせ場所は池袋駅地下構内の待ち合わせスポット“イケフクロウ像”の前。約束の5分前に到着すると、すぐにそれらしき女性が近づいてくるのを発見した。
彼女の服装を前もって聞いていたので、ミズキちゃんだとすぐに分かった。
ショートカットの髪型がとても印象的なミズキちゃん。後頭部が軽く刈り上げられていたので、夜霧のハウスマヌカンを思い出してしまった。
体型はかなりスレンダーなほうだろう。髪型と相まってボーイッシュに見える。マスクのせいで顔の良し悪しは不明だが、目は大きいほうだろう。
ざっくりとそんな情報をインプットしてから話しかける。
「こんばんは、ミズキちゃんかな?」
「あ、はい」
「さっき【イククル】で約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「は、はい。こちらこそよろしくお願いします」
「いきなりだけど、実物の俺はこんな顔だけど大丈夫かな?」
「え? あ、はい。もらった写真通りですよね」
「ほら、よく見て。写真より何十倍もエロそうじゃない?」
「そ、そんなことないと思いますけど…」
「本当に? 後で後悔してもしらないよ」
「え?」
「あ! 変な意味じゃないからね。でも、本当にエロエロだよ、俺って」
「は、はい。だ、大丈夫だと思います」
「最初にひとつだけ約束しておくね」
「は、はい」
「ミズキちゃんの嫌がることは神に誓ってしないから、そこだけは安心してほしいな」
「フフ、分かりました」
軽いジャブのような会話を交わし、そのままホテル街に向かうことに。