美咲かんなエッセイ:ふしだらな気持ち「気分転換最新版」

美咲かんながセクシー女優の日常を綴る連載エッセイ:ふしだらな気持ち

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美咲かんな

気分転換

 最後に旅行をしたのはいつだろうか。そこまで頻繁に旅をしていたわけではないが、1年か2年に一度は休みを取り何日か泊まりがけで出かけていた。旅行なんてしなくても生きてはいけるけれど、行きたいと思ったときに動けない辛さというのを痛感している。

 時間的な意味ではコロナ禍以前よりも余裕があるが、何度もいうように我が家もまた影響を受けてしまい、経済的には余裕があるとはいえない状態だ。もちろん時間的にも経済的にも豊かだとして、世界がこの状態ではどうしようもないが。

 時代は変わるものだ。昔のあたりまえが現代のあたりまえではないように、信じられないようなことが起こるのは世の常なのだ。目の前のことに囚われるとどうしても焦りや不安で前が見えなくなってしまうこともある。仕方のないことだと頭では理解できるが、どうしても感情がついてこないというか、自分の中で収まりつかないことだってある。

 同じようにモヤモヤしている人はいないだろうか。昨年くらいから気持ちが晴れず、元気が出ない、不安が大きい…そんな人もいるのではないだろうか。まさに私自身がそうで、ついに行き場のないストレスが体に表れてしまった。

 これは非常に良くない。とにかく何かしら物事の捉え方を変えていかないと立ち直れなくなってしまう。ただでさえ暗くてネガティブなのに、これ以上メンタルがやられてしまったらもう、天に向かって「主よ、なぜ生きねばならぬのですか?」などと泣きながら問うてしまいそうだ。大袈裟だと思うかもしれないが、それくらい参っているのだ。

 好きなものを食べても、日光に当たり散歩をしてみても元気が出ない。だから、ここがハワイだと思うことにした。

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 そうだ、ここはハワイなのだ。

 見慣れた景色のフィルターを強引に外し、知らない国の知らないローカルな街並みだと強引に認識する。そうすると不思議と今まで色のなかった景色が鮮やかに見えてくるのだ。どうでもいい看板やチェーン店にも味わいが感じられ、近所を歩くだけでもちょっとワクワクしてくるではないか。

 日々急ぎ、目的に向かってグーグルマップを片手に無感情で歩いていた東京の街も、じっくり味わいながら歩くと意外と面白い。

 テレビ番組ではそういう趣旨のものもあるし、番組は好きなのだが、実際自分の足で歩くのと画面越しに見るのとではやはり違うと思う。オンラインやテレワークが推奨される時代にナンセンスかもしれないが、画面では伝わらない温度感というものは確かに存在する。

 ここはハワイ。

 そう思えば街を歩く人々ですら絵になるような気がする。文化の違いだと思えば、歩道を逆走してくる自転車も大きなクラクションも怖くない(ハワイの方が交通マナーは良いと思うが)。心なしかおおらかになれる。ハワイを例にしているけれど、インドでもパリでも好きな場所を思い浮かべればいいし、架空の街を思い浮かべても面白い。

 自由に放浪すらできない今、ストレスはたまるけれどこれもまた妄想の力でカバーしていくのだ。気持ちに余裕がなくなって、忘れてしまっていた「暮らしを楽しむ」ということを思い出せた。「また馬鹿げたことをしている」とか「メンタル病みすぎておかしくなったか?」などと思われてしまいそうだが、昔から空想で生き延びてきた私にとって、割と通常運転なので大目に見てほしい。

 というわけで、これが私の最新気分転換法だ。こんな感じでお金も手間も要らない気分転換法がある人は是非教えてほしい。今なら多少くだらないことでもやってみちゃう気がする。

美咲かんな

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【美咲かんな】
生年月日:1994年7月3日
スリーサイズ:T158・B85・W58・H88(cm)
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