【緊急インタビュー連載】アフターコロナ:アダルト業界の未来#2 アダルトショップ「ワイルドワン」&「VIBEBAR」広報・Yuka編

 他のジャンル同様、アダルト業界も新型コロナ禍に巻き込まれ、現在、AVメーカー、AV女優、アダルトショップ、ライブハウスなどの多くが活動を自粛している。

 この未曽有の危機をアダルト業界がどう対応し、今後、どう対策を施し活動再開していくかを様々な関係者にインタビューし、アフターコロナの世界を語ってもらった。

 第2回目は都内に5店舗あるアダルトショップのワイルドワンと、世界でも有名なコンセプトバーのVIBEBAR広報を務めるYukaさんにインタビュー。国内はもちろん海外からも多数、客が訪れるため、この新型コロナの影響が店舗にどのような影響を及ぼし、どうのような対策を講じているかを聞いてみた。

 

今回、インタビューを受けてくれたワイルドワンとVIBEBARの広報Yukaさん

 

――アダルトショップのワイルドワンは何店舗ありますか?

ワイルドワン広報・Yuka(以下、Yuka):渋谷、新宿、上野など合計5店舗になります。あとは飲食店のバイブバーを渋谷で経営しています。

――緊急事態宣言後の業務形態はどうしていますか?

Yuka:臨時休業しながらも現在は渋谷、新宿、上野のワイルドワンは20時まで開けています。バイブバーは5月末まで完全に休業する予定です。

――ワイルドワンは自粛要請の時間に沿って営業しているんですか?

Yuka:そうです。でも、スタッフの安全がいちばん心配なので、できる限りの対策はやっています。例えば店内消毒は使い捨ての手袋をはめて、素手で触らないことを徹底しています。店舗内の換気も扇風機を置いて空気を入れ替えています。上野店に関しては店舗の作りが野外みたいな感じなんです。元々、開け放った入り口が二つあるので、風通しがよく安心かなと思っています。

――その他に新型コロナ対策はしていますか?

Yuka:レジ前に透明のシートを張ったり、会社にあるマスクを全部、店舗に回したりしています。店員の健康が損なわれると、お客様に対しても安全が守れなくなるので、店員には就寝時、起床時、出勤時の3回体温を測ってもらっています。あとはショップ入り口に消毒液を置いて、入出時に消毒をしてもらっています。小銭も消毒して、受け渡しもトレイで行っています。

 

ラブホテル街のど真ん中にあるワイルドワン渋谷本店

 

――店舗に出ているスタッフは何人ですか?

Yuka:いまは最低限の人数で稼働しています。

――客は来ますか?

Yuka:さっと買ってさっと帰る感じですがお客さんは来ます。

――渋谷店はラブホテル街にありますが、カップルもいなくなりましたか?

Yuka:夜はワイルドワンも閉めているし、他の店も足並みをそろえて閉めているので、渋谷は本当に人がいないです。

――日本は2月にクルーズ船で感染が拡大した時に、船内だけのことだろうという感覚があったと思います。あの時にここまで影響を及ぼすと思っていましたか?

Yuka:4月に上海でアダルト関係の展示会が開催予定だったんです。早い時期からこのウイルスに関しての動向は伝わっていました。

――それはいつくらいですか?

Yuka:1月に武漢で発生した段階から、どうなっていくんだろうっていう不安はありました。4月末の展示会にワイルドワンも出展予定だったので、まずは展示会に行けるかどうかという不安がありました。

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