筆者の財布は、いつも弾けそうなくらいパンパンに膨らんでいる。紙幣でそうなってるなら最高だが、残念ながら違う。
風俗店のメンバーズカードが十数枚、それに大量のラブホテルの割引券。これらが財布を圧迫しているのだ。定期的に整理してはいるが、数カ月もすれば元通りになってしまう。
メンバーズカードはそれなりに利用する機会があるが、ラブホの割引券を活用するチャンスは年に1回あるかないか。見栄っぱりの筆者は、どうしても女性の前で割引券を使うことができないのだ。
1枚につき500円の割引なので、恥ずかしがることなく使用していれば、年間で5万円近く節約できる。低所得者層である筆者にとって、年間5万円はかなりの大金だ。
武士の家系でもないくせに、空腹時でもシーハーシーハーと高楊枝を咥えてしまう筆者。まったく意味のない見栄だと分かってはいるが、これは言わば矜持だ。
女性の前で不様な真似は見せられない
という気構えをなくした時から、性欲が衰え始めると思ってもいる。
もちろん、先立つものがない時でもセックスはしたい。最近は、気心の知れた女性にかぎるが、自宅に呼びホテル代を節約していたりする。
ということで、いつ女性を招き入れてもいいように、毎日部屋の掃除をするようになった。以前は年に数回だったことを考えれば、大した変化だ。
“セックスしたい!”というモチベーションは、性格を変えてしまうくらい強烈なもののようだ。
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お久しぶり、ショーちゃん。
この間のコラムを読んで、連絡しちゃいました。
ショーちゃんの家でお泊りエッチしたN子さんが羨ましくてしょうがないです。
私もまた愛されたいな。
会ってくれますか?
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4月中旬、こんなメールが届いた。
差出人は、3年ほど前に出会った女性読者のR子ちゃん。彼女とは月に数回のペースでエッチするようになり、筆者にとって大切なセフレのひとりとなった。
そんな関係が半年くらい続いた後、突然音信不通になった。理由は分からなかったが、去る者は追わずが筆者の信条なので、涙を飲んで忘れることにした。
そんなR子ちゃんから3年ぶりにメールが届き、本当に驚いた。
彼女が読んだのは、タイミングと内容からしてこの記事のようだ。
頑なにガラケーを使い続けていた筆者だが、ついにスマホデビューすることになった。長年愛用していたガラケーは、過去に3回ほどバッテリー交換するなど延命処置しながら使っていた。だが、ついにバッテリーが寿命を迎え、フル充電しても数時間しか持たなくなってしまった。純正のバッテリーが入手できなくなったこともあり、泣く泣く機種変更したのである。
自分と同じ女性読者でセフレ関係に発展したN子ちゃんとの関係を見て、居ても立っても居られなくなってしまったのかもしれない。