【ニッポンの裏風俗】立ちんぼの隆盛と滅亡、そして復活の経路を辿ってみた

 彼女らは、新宿のハイジア(東京都健康プラザ・ハイジア)の裏や池袋駅北口出入り口付近に立っては、声をかけて来る男性と待ち合わせたカップル風にラブホ街に消えていくのだった。


 その援交立ちんぼ娘も激減した今、新しい立ちんぼのスタイルが登場している。白人の女のコを中心に、その根城を新大久保から歌舞伎町に移し、ラブホではなく林立する某有名ビジネスホテルに自分で部屋を取り、そこに客を連れ込むスタイルに変わっているのだ。

 これは、10数年前マカオにあった「ホテルリスボア」内の廊下を回遊する女のコたちと同じスタイルである。

 さらに横浜・末吉町では、路上でタイ人の女のコたちと話していると、どこからともなく仕切り屋のオヤジが現れては客に女のコをあてがう。これは、ウラジオストクのホテルのロビーにたむろする女のコたちと同じだ。

 ふたつとも偶然の一致だろうが、摘発や効率を考えた新しい立ちんぼのやり方ということだろう。たとえそれが、「人類最古の商売」だとしても、である。

 オリンピックが無事に終わり、興奮が落ち着いた数年先、今度はどんな新しい風俗が現れるのか、楽しみではある(笑)。

(写真・文=松本雷太)

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