【ニッポンの裏風俗】立ちんぼの隆盛と滅亡、そして復活の経路を辿ってみた


 筆者にとって印象的だったのは、池袋北口のラブホ街の立ちんぼがピークに達していた頃、池袋・新大久保と立ちんぼの取材を終えて深夜に自宅に戻り、テレビをつけた時に目に飛び込んできた黒煙を上げるニューヨークの世界貿易センタービルの映像、アメリカ同時多発テロだ。

 さっき路上にいた女のコたちは、自国の近隣の国が国際テロの悲劇に晒されているということも知らず、遠くアジアの国で路上に立っているのだと思うと、一抹の切なさを感じざるを得なかった。


 立ちんぼの料金は、言い値が1万5000円ほどで、値切って1万円程度。プラスホテル代がかかるわけだが、風俗店のように時間が決まっているわけじゃないので、ササっと股間だけシャワーで流してサクッとハメてさっさと帰るというのが常套パターン。筆者の最短は20分だった(笑)。

 夜鷹に始まった路上ちょんの間と考えれば、納得できなくもない刹那な遊びではある。そして、これは今でも変わっていない。

 2004年以降、風俗店同様に取り締まりが強化されると、首都圏だけでなく、全国各地にいた外国人立ちんぼたちは、街からその姿を消すことになった。その代わりに現れたのが、日本人の援交娘たちだった。

 

 

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