その気になったら裸で触れ合えるアイドル!? 現役風俗嬢にしてアイドル・山村茜インタビュー(後編)



――タレント兼風俗やって、ブログ書いてYouTube撮って編集して、寝る時間ないんじゃないですか?

山村:まあ、この仕事やってる人はみんなそうだと思うんで(笑)。でも、人に任せるの嫌いだからしょうがないです。

――それは相手の人が信用できないとか、そういうことですか?

山村:たぶん、自分以外信用できないっていうのはあると思います。楽曲については、信頼できる才能をお持ちの方にお願いできてるので恵まれてるんですけど、そのほかに関しては、外注に出して、内心「チッ!」て思っても、「めちゃめちゃいいっすね、これ!」 とか言っちゃうタイプなんですよ。「ここ、もうちょっとこうなります?」が言えずに、「チョーすごいじゃないですか!」って言ちゃう人だから、それなら自分でやろうって。

――マジメというか完璧主義なんですね、タレントも風俗も。ふたつの仕事の目標を具体的に言うと、何をどうしたいですか? 

山村:「風俗」っていうのがちゃんと普通のお仕事のひとつとして 世間にカウントされるといいですね。職業の欄、どこに丸つけたらいいんや? っていつもなるんですよ。 

――どうしてますか?

山村:その他自由業とかしかないですよね(笑)。ゲームの世界にだって「勇者」とか「鍛冶屋」とかあるじゃないですか。「踊り子」ぐらいは見たことありますけど、絶対、「風俗嬢」とかないですからね。世間的にはないことにされてるんですよ、やっぱりどっかで (笑)。

――タレントとしてのやりがいを考えた時に、「山村茜を見て憧れてきました」って入って来た女のコが、「風俗をやりたいんですけど」って言ったらどうしますか?

山村:いましたよ、18歳の女のコが。風俗のメリット、デメリットちゃんと話しました。「得るものはたくさんあるけど、失うものもゼロではない。そのゼロではない何かが、あなたにとってどれだけ必要なものかは、私がどうの言えない。 その上でやってみてもいいし、始めてみてやめちゃってもいいと思う。ただ、今でなくてもいつでもできる仕事だからね」ってことも。世間が言うほど、若いうちだけの仕事じゃないよ、「私が今やってるでしょー」って。その彼女は2年くらい働いて、少し病んでしまって、一回業界から離れておいしい空気吸ってるみたいです(笑)。

――アイドル兼風俗嬢だけじゃなくて、新人のプロデュースもやってるってことですね。すごいパワーですね。おじさんも見習わなくっちゃ(笑)。

山村:あっ、ついでに告知いいですか? 3月15日に山村茜のソロ2ndオリジナルソングが発売になります。タイトルは『50分/¥15,000』。イメクラ嬢がお客様に一目惚れをしてしまう、ポップでキュートな今まで何処にもなかったアイドルソングです。山村茜の出演イベント等で手売りします! 詳しくは山村茜のツイッター、ブログまで。宜しくお願い致しま~す。


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 とにかく頭の回転が早い女性という印象だった。こちらが言い終わるか終わらないかのうちに答えが返ってくる。そして、マジメさと一生懸命さがひしひしと伝わってきた。

 風俗では逆に、そういった生真面目さは嫌われるポイントだけど、それがないということは、男のハートのつかみ方もきちっと押さえているということ。小柄な体に秘めた情熱と行動力は、我々も見習うべきところありありだ。

(取材=松本雷太)

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