こんなメールを送信して待つこと10分。まいみチャンから返信が届いた。
筆者より先にアタックしていた男性が7人もいたわけだが、実は最初から勝算があった。ろくに挨拶もできなかったり、一方的に自分の要求を伝えるだけだったり、最初から慣れ慣れしかったり、妙に上から目線だったりとダメダメなメールを送る男性というのは想像以上に多いからだ。
それゆえ、彼女から返信が届いても、あまり驚くことなく冷静でいられたのだった。
その後、数回メールをやり取りし、あっさりと約束は成立した。
待ち合わせ場所は、池袋北口を出てすぐの携帯ショップの前。約束の時間の5分前に到着した筆者は、ソワソワしながら彼女の到着を待った。
ほぼ時間通りに、それらしき女性が駅方向からゆっくりと近づいてきた。
ん?
彼女のシルエットを見るなり、嫌な予感がした。かなりスレンダー体型なのだが、妙に猫背なのだ。しかも、ググッとアゴを引いてうつむきながら歩いていて、顔の造作がほとんど分からなかった。
小走りで駆け寄ってその顔を確認したくなったが、ここは我慢。スケベヅラにならないよう気を付けながら笑顔を作り、まいみチャンが近づいてくるまで待つことにした。
どうやら向こうもコチラを視認したようで、真っすぐ筆者に近づいてきて、目の前で足を止めた。
「まいみチャンかな?」
「は、はい」
「さっき【ワクワクメール】で約束させてもらったショーイチだよ。今日はよろしくね」
「は、はい」
この距離であっても、まいみチャンはうつむいたままだった。そこで、軽く腰を折って彼女より目線を低くして覗き込んでみた。
チッ!!
18歳という幻想に踊らされてしまった自分を呪いたくなった。高校を卒業して間もない18歳なら可愛いに決まってる! そんな根拠レスな期待を胸に抱いてしまうだなんて、筆者のケツはまだまだ青いようだ。
まいみチャンの顔は、お笑いコンビ“カラテカ”の矢部に似ていたのだ!!