眩惑の潜入編

【ニッポンの裏風俗】三重県渡鹿野島:浦島太郎伝説の地なのか…今も残るリアル竜宮城の島

 昨年5月、三重県で伊勢志摩サミットが開催されたことは記憶に新しいところでしょう。その会場となった賢島(かしこじま)の北、的矢湾(まとやわん)に浮かぶハートの形をした可愛らしい島こそ、昔から“女護が島(にょごがしま)”として、男たちの間に伝わる渡鹿野(わたかのじま)です。

 江戸時代、江戸と上方を行き来する廻船(貨物船)の風待ちの島として栄えた島で、海の男たちを相手にする遊女屋もたいそう賑わったようです。

 時を超えて現在は、ビーチと温泉のリゾートアイランドとイメージを変えつつあるようですが、いまだにちょんの間が残っているのも事実です。

 産業といえば観光しかない周囲7キロの非常に小さな島に、住民でも労働者でもない男が連絡船から上陸すれば、その理由はもはやホテルの宴会か、もしくはちょんの間遊びしかないわけです。それを狙って、真昼間でも構わずにおばちゃんが声をかけてくるという作戦なのです。

 

20170705ura01.jpg船着き場から街へ続く路地。この辺におばちゃんがいる

 
「お兄さん、遊び?」

 
 男同士の観光客風なのに、「違います」なんて断るのは、ゲイか警察のおっちゃんしかいません。

 筆者が初めて渡鹿野島を訪れた約20年前、編集と2人で島の写真を撮りながらブラついたんですが、常に離れたところから様子をうかがうおっちゃんがいて、「見張られてる」感が拭えない第一印象でもありました。

 当時はまだ、島のメインストリート(と言っても50メートル程度)にある喫茶店に女性が座っていて、その中から選ぶことができるいい時代でした。店にめぼしい女のコがいなくても、おばちゃんに言えば外で別の女のコをあてがってももらえました。

 しかし今は、当局の締め付けや女のコの減少、世間の風当たりなどで、いくら離れ小島といえども“喫茶店顔見せシステム”は難しいようで、船着き場で声をかけてくるおばちゃんに予約しておくのがセオリーのようです。

 
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