【Barしじみ】怪異蒐集家・木原浩勝に聞く“エロ怖い話”

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木原:ところで、私は会う人に必ず訊いてるんですが…。しじみさん! 何か今まで怖い体験をしたことはないですか?

しじみ:特にないですけど…しいて言えば、最近引っ越したボロアパート、部屋の電気やテレビが勝手に点いたり消えたりするんですよ。建物が古いせいなのかもしれないけど、特にテレビは点いたり消えたり激しいから、出かける時は必ずコンセントごと抜いてます。

木原:これが電源抜いても点くようになったら大変ですね(笑)。

しじみ:えっ! そうなったらいよいよ住めなくなるんで止めて下さいよ!

木原:まぁ…おかしなことが起こったと思ったら、「出ていけっ!」と語気を強めて言って、柏手を大きくパンッと打つ。第一段階はこれで大概何とかなります。それでもダメなら、ご祈祷いただいたお塩をあげますから言って下さい。

しじみ:ありがとうございます。やってみます!

木原:通俗的に言われる幽霊くらいなら、どうとでもなるんですよ。それより人の嫉妬、恨みや妬みが少しずつ少しずつ積もる様に溜まってくる方がよっぽど怖いです。呪詛をかけられ続けているも同然で…しじみさんは嫉妬はされないタチでしょうけど、さっきから妙な気を纏われていますね。あなたのことをものすごく好きだと強く思ってる人が3人いますね。思い当たるフシはありませんか?

しじみ:嬉しい♪ それって、生きてる人ってことですよね?

木原:ええ!? 嬉しいんですか? 取材の経験測上、人の想いって飛んでくるみたいですよ。では、次は強烈な想いに纏わるお話をひとつ。

超人気歌手Hさんの元マネージャーをやっていた人から取材した話なんですけど、彼がマネージャーとして入社した時、最初に任された仕事がHさんの衣装管理でした。

当時絶大な人気だったHさんのステージ衣装や靴はとにかくもの凄い数があって、衣装を置くだけの部屋を都内に何カ所か借りてたんです。それを傷まないように空調まで効かせて。

さらに、同じ所にずっと置いておくと傷みやすいからという理由で、定期的にそれらを別の場所に動かすということを命じられていました。

しじみ:衣装さまさまですね。すごい。そこ住めますね。

木原:実際、住める場所なんですけどね(笑)。そして、その部屋に入る時には必ずトントンとノックして、「失礼します」と言って入れと指示されていたんです。

しじみ:でも人はいないんですよね。なのに、いちいち挨拶してから入らなきゃいけないんですか?

木原:そうそこ! 「なんでそんなことやるんですか」と訊くと、「ばか! 仕事の基本だ。いついかなる時でも挨拶ができる人間になる為だ、癖になるまでずっとやってろ」と言われていたんです。

しじみ:新人マネージャーへの躾ですね。

木原:そんな作業を日々やっていて2カ月ほど経ち、その日はあまりに急いでいた為に、うっかりノックをせずに入ってしまったんです。すると、部屋の中いっぱいにうつむいて立ってる人がびっしり…!!

びっくりした人間ってすごいですね。2メートルくらい後ろに飛んで、尻餅をついたそうです。

ところが、確認の為にもう一度覗いたら誰もいない…。

“これはえらいもん見た”と思って、帰って速攻上司に「辞めさせて下さい」と言うと、

 
「…見たのか。あれは気にするモノじゃないから…ちゃんと約束守ってノックと挨拶続けてれば見ないから…」

 
と言われたんです。「知ってたんですか!? あれ何なんです?」と尋ねると、上司は「ファンだよ」と言うんです。

しじみ:ファン!?

木原:つまり、人気絶頂期のHさんのファンの“会いたい会いたい…”という想いが、ステージ衣装について来たんでしょうね。焼き付いた歌手の姿って、本人というより、むしろステージ衣装を身に着けた姿ですから、衣装は認識の記号と化しているのでしょう。

それで、衣装を部屋から部屋へと移して、変な気が溜まらないように空気を動かしていたんですね。

だから換気って大事なんですよ。やってます?

しじみ:やります!! え、怖いんですけど…。さっきまで私を思ってる人が3人いるって言われて喜んでたのに、全然嬉しくなくなってきました!

木原:ああ、そりゃよかった(笑)。
(文=しじみ)
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