キッツキッツのマンコに締めあげられ、悲鳴をあげる我が愚息。ああ、わかってるよマイサン。すぐに動いたりしないぜ。
発射の前兆を誤魔化すべく、ヒシと上半身を密着させてノゾミちゃんを抱き締める。
いつもならここでディープキスを仕掛けるところだが、この時は遠慮してしまった。先ほどまで肛門をベロンベロンに舐めまわしていたワケだから、キスを嫌がるかもしれないと判断してのことだ。
しかし、ノゾミちゃんは真っ直ぐに筆者を見つめながら「キスして」とおねだりしてきたではないか!
プチン!
理性がはじけ飛んでしまった。舌を彼女の口内にネジ込み、舌や歯や歯茎をベロロロロと舐めまわす。と同時にチュズズズと彼女の唾液を吸い込み、その味を堪能する。
ガガガガガガガガガガっ!
腰の動きも止まらない。
ふぅ。
挿入開始して数分もしない内に、「イグよ」の合図と共に思いのたけをブチ撒けた筆者なのであった。
どうだった? なんて聞けるワケもない。終始アンアンと鳴いてくれていたノゾミちゃんだったが、エクスタシーに達したかどうかは不明だ。
いつもならここで2回戦目を提案するところだが、どうやって切りだしたらいいか全然浮かばない。百戦錬磨を自負しているトコショーだが、好みの相手だと途端にクチ下手になってしまうのである。
「ありがとう。すっごく気持ち良くて、夢にまで見そうだよ」
と告げるのが精いっぱいであった。
帰り支度の最中も、結局連絡先の交換を言いだせなかった筆者。だって、もし断られたら号泣してしまいそうなんだもの。
そこで、
「後で【ワクワクメール】のメールで俺の携帯アドレスを送っておくね。よかったら次はそっちのほうにメールくれるかな?」
と提案したのである。
その後、駅の改札まで彼女を送って行き、再会を約束してからサヨウナラ。
あれから数日。まだノゾミちゃんから携帯に連絡は来ていない。しばらくの間、携帯の画面をジっと見て過ごす時間が増えそうだ。
ハァ。切ないなぁ。まるで恋する乙女のようではないか。このまま連絡が来なかったら相当ヘコむに違いない。
とはいえ、次にまた可愛いコと出会えたらスグに立ち直るのだろうけど…。
(文=所沢ショーイチ)