客がコースを選べない風俗!?


 なぜ客にコースを選ぶ権利がないのか。それは、素人系の店であるため、本当の彼女とデートをするような感覚を楽しんでほしいからなのだという。

 さらに、スタッフいわく「付き合いはじめの感覚を楽しんでいただくために、手をつながせてくれない女性もいますので、ご了承ください」という徹底ぶりだった。

 しかし、何度か指名を重ね“恋人気分が高まってくる”と、添い寝やハグ、そして手コキといったオプションが許されるようになるシステムだという。つまり、客をリピーターにするための巧妙なシステムともいえるわけだ。

 いずれにしても、すべては女のコの気分に委ねられている。ホテルには同行するが、一切触れることもなく、ただ自慰行為を見られるだけで終わる可能性もあるという。まっ、それはそれで、オナクラ本来の内容だが(笑)。

 こういったシステムに至るには、それなりに理由もあるのだろう。風俗業界で苦労するのは求人、つまり、女のコを集めることだ。見知らぬ男へのサービスや裸になることには、当然ながら抵抗があるもの。この問題を解消する、女のコが「局部を舐めない」「裸を見せない」「客から触られない」という“3ない”をキャッチフレーズにしたジャンルが、M性感というジャンルであった。

 そして、このM性感をよりライトにしたものがオナクラ。女のコも「この程度だったら…」と納得できたのか、バイト感覚の女のコが集まるようになった。その結果、“素人系”というジャンルが根付いた。

 もちろん、素人系とはいえ、お客さんを相手にするということではプロだ。稼ぎたいと思う女のコは、自分のオプションを増やしてトップレスや手コキを許可する。その結果が、本来のオナクラを混沌とさせるものになっていった。

 さて、アリサちゃんとのプレイだが、待ち合わせの場所に現れた彼女はパネル写真よりも断然可愛く、某グループのセンターを務めるアイドルのような顔立ちだった。ミニスカートにブーツ姿で、絶対領域でコチラを挑発しているようでもあった。しかし、どこかツンとしたところがあり、これは“オナニーを見てもらって終わり”のパターンだろうと思った。

 そう考える一方で、女のコも稼ぎたいハズなので、手コキは無理でも下着姿程度ならば…とも。もちろん、その保証はどこにもないわけだが…。

 ホテルに向かう間、アリサちゃんと、ぎこちないながらも会話を交わしていると、「お客さん、標準語。東京から? 出張か何か?」と聞かれた。筆者がうなずくと、「ほな、今日はたくさん楽しみましょ」と手をつないでくれた。

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