現役にして伝説のストリッパー・若林美保、独占インタビュー! 止まらないエロ的好奇心と表現欲

――年齢を重ねて変わったことを教えてください。

若林:やっぱりカラダはしんどいかな。でもそれは大変なうちには入らないと思う。年齢を重ねてラクになったことの方がたくさんありますね。人とのつながりや積み重ねた経験に救われたことは数え切れません。昔を振り返るとイタかったなと思うこともありますが(笑)、そのおかげで今の自分があるとも思っています。

――ところで、親御さんにはバレちゃいましたか?

若林:AVに出てあっさりバレました。始めたころは有名になれば認めざるを得ないんじゃないかって思っていましたけど、なかなかうまくはいかなかったですね。まあ、所属していたプロダクションの人が上手に話してくれたので、すごく怒られることはなかった。今は理解とまでは言わないけれど、私もいい歳だし、言っても仕方がないと思ってくれているみたい。ふつうの芝居のときは観に来てくれますよ。

――2016年のスケジュールも埋まっているようですね。

若林:はい、ありがたいことに舞台やストリップは12月まで決まってます。2016年は大分県立美術館でパフォーマンスをさせてもらうことが決まっていて、それもうれしいですね。今後広げていきたいのは映画ですね。今はオファーをいただける仕事には何でも挑戦してみたいです。でもカラダを使う仕事だし、もう少し歳をとるとガタがくるかも(笑)。そのときに、興味とやりがい、体調、金銭面などの帳尻を合わせて自分が何を選ぶのかが楽しみですね。もちろん「楽しいことをやっていたい」というスタンスは変わらないでしょうけど。

 

 
 エロスという言葉にはさまざまな意味があるそうだ。たとえば「生きることへの欲望」そして「知識欲」。それを知り、やけに合点がいった。若林の表現するエロスには常に知性が伴っている。肉体の美しさやポージング、間の取り方ひとつひとつに生まれ持った感性だけではない熱い探求心を感じるのだ。インタビュー中、彼女は何度も「自分が楽しいと思うことをただやってきただけ、これからも」と言っていた。大学卒業後は研究職の道を歩むことも考えたというが、実はいま「表現とは何か」をつきつめる研究職をまっとうしているのかもしれない。
(取材・文=未乙)

 
【若林美保】
女優・モデル・マルチパフォーマー。
公式Twitter
公式ブログ「仏座(ほとけのざ)」

【スケジュール 2016年1月】
2日(土)「踊り子四人会」@新宿・シアターPOO
9日(土)「HIKARI撮影会」@HIKARI東京スタジオ
9日(深夜)「デパートメントH2099」@鶯谷・東京キネマ倶楽部
10日(日)「踊り子四人会」@新宿・シアターPOO
16日(土)「三上寛ライヴ」@吉祥寺・曼荼羅
17日(日)「女王様の毒艶会」@新宿・シアターPOO
21日(木)~24(日)「萬國四季協會 荒野の映写片」@新宿三丁目・SPACE雑遊
22日(金)「わかみほ新年会」@代々木・Barbara

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