ももクロ「紅白卒業宣言」に賛否…モノノフからも厳しい批判が飛び交う


 だが、ももクロは今年発売したシングルがいずれもオリコンチャートでベスト5入りし、ライブ動員はアイドル業界屈指。今夏に静岡県のエコパスタジアムで開催された『桃神祭2015』は2日間で9万人を動員し、来年2月にスタートする初のドームツアーは計35万人の動員を見込んでいる。演出面では歌手の後ろで仮装してバックダンサーをやらされる『紅白』的な趣向を嫌がるアーティストは少なくないが、ももクロはそれにも積極的に参加していた。

 また、ももクロよりも「実績」が劣る出場歌手がいるのは明らかであり、ヒット曲どころか歌手としてほとんど話題になっていないのに毎年出場している面々もいる。

 そんな中、ももクロのプロデューサー・川上アキラ氏が自身のTwitterで「今回落っこちたの受けての卒業」「悔しかった」などと説明。出場を辞退したわけではなく、落選を受けての卒業宣言だったことを明かした。また、メンバーの佐々木彩夏(19)も27日付の公式ブログで「ももクロは落っこちてしまいました」「正直、すごい悔しいし残念」などと思いを吐露している。

「ももクロだけでなく、同じく実績十分と思われたきゃりーぱみゅぱみゅ(22)や水樹奈々(35)らも落選。いずれも過去の『紅白』歌唱中の視聴率が高く、落選の理由はなさそうに思えました。ただ、声優でもある水樹は『アニメ枠』でμ’sと入れ替わりで仕方ない部分があり、きゃりーは以前よりも話題性が落ちているのは事実。ももクロに関しても最近はCDセールスが伸び悩んだり、民放のテレビ出演で視聴率が取れなかったりと一般層からの人気に陰りが出てきていた。しかも、ももクロは3年連続で出場する中で新鮮味が薄れ、若者向けのアーティストのフレッシュさを重視するNHKサイドにとっては魅力的でなくなってしまった」(芸能関係者)

 落選したとなると「卒業」の重みが変わってくる。今年出場できなくとも来年以降の復活当選はあり得たが、負け惜しみのような態度で公式に「紅白を卒業します」と宣言してしまうと出戻りは難しくなる。これはファンにとってはゆゆしき事態。それというのも、ももクロのメンバーたちが2011年にグループを脱退した早見あかり(20)と「お互いに成長して紅白で会おうね」と約束していたためだ。

 それは単なるリップサービスではなく、ももクロが『紅白』初出場で「行くぜっ!怪盗少女」を披露した際にメンバーの名前が次々と登場する歌詞中に「あかり」と入った6人バージョンで歌ったことでも大切な約束であることを感じさせた。

 女優に転身した早見は徐々に人気が上昇し、大ヒットしたNHK朝の連続テレビ小説『マッサン』でも主人公の妹役を好演。近い将来に審査員役やゲストで『紅白』に出演し、ももクロとの共演を果たせるのではないかと期待されていた。それがスタッフ側の「負け惜しみの卒業宣言」で実現不可能になったのなら悲しいことだ。

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