ぐぬぬぬぬぬぬっ
微妙である。幸薄そうな表情のすみれチャン。家で中島みゆきや山崎ハコの歌をレコードで聴いていそうなタイプである。
顔はというと、プリンセスプリンセスのリーダーでベースを担当していた渡辺敦子を更に面長にさせた感じだ。
普通の男性だったら尻ごみすること間違いナシ! ところがどっこいギッチョンチョン、こちとら不細工代表のトコショーである。女性の容姿に毒づくことはあっても、決してそれをクチにしないのがポリシーだ。
それに、スタイルのほうは中肉中背ながらもバストがそれなりに大きそうである。確かに世間様から見ればハズレの部類だろうが、数々の化け物を相手にくんずほぐれつしてきた筆者にしてみればすみれチャンクラスなら余裕で当たりの部類になるのだ。
「こんにちは、すみれチャン。【PC★MAX】で約束していたショーイチです」
「こ、こんにちは」
「今日はよろしくネ」
「はい。こちらこそ、お願いします」
若干テンション低めのすみれチャン。どうせエッチするのなら、楽しく気持ち良くなってほしいものである。だったら、筆者が道化を演じればいいだけの話だ。
「いやぁ、すっかり寒くなっちゃったね」
「そ、そうですね」
「じゃ、さっそくだけどホテルに行って一緒にお風呂入っちゃう?」
「え?」
「いや、あ、ゴメン。正直、調子に乗っちゃった」
「え?」
「いや、ほら、あのさ、俺、すみれチャンみたいな娘がタイプだから舞い上がっちゃった」
「ふふ、そんなことないくせに」
「ん!? ホントだってば! 出会って5秒で嘘つくなんてそんな馬鹿みたいな真似しないよ。正直者のショーイチ君って呼ばれてるんだから、俺ってば!」
「フフフフ、変わってますね、ショーイチさんって」
「そ、そうかな。あ! でもエッチのほうは極めてノーマルだから安心してネ」
「は、はい」
「じゃ、行こうか」
こうしてホテル街に向かって歩きはじめることに。そして、ものの数分でホテル「K」に到着。ここは、デリヘル業者なども利用している激安のホテルだ。
この時点でまず2度目はないだろうと判断し、無駄な出費を抑える作戦を講じていたのである。うん、やはりエッチは気持ち良さも大事だけど、コスパのことも考えないといけないだろう。
部屋に入る頃には、すっかり緊張がとれた様子のすみれチャン。道すがら聞いた話では、ここ数カ月セックスレスだったとのこと。そんな下の事情まで聞いてしまったからには、全力で満足させてやるしかなかろう。
まずすみれチャンにシャワーを浴びてもらう。待ち合わせ場所で冗談めかして「混浴」などとクチにした筆者だが、このホテルはユニットバス程度の浴室なので一人ずつ入るのが精いっぱいだからだ。
その後、筆者もサクっとシャワーを浴び終え、おセックスが始まった。