「こんばんは、サリナちゃんだよね?」
「は、はい。そうです」
「ま、マジでサリナちゃんだよね」
「え、あ、ハイ」
「はぁ…………。ありがとう」
「え?」
「こんな可愛い娘だと思ってなかったから、すっごく嬉しいよ」
「え?」
「あ、ごめんね。【イククル】で約束してたショーイチです。今日はよろしくネ」
「あ、はい。こちらこそ」
「じゃ、早速だけど歩こうか?」
ホテル街に向かってエスコートを始めるトコショー。
「サリナちゃんはネイルアーティストなんだよね?」
「はい、一応」
「凄いよね。手先が器用で絵心があるんでしょ?」
「うーん、絵心はあまり関係ないかも」
「そんなことないでしょ? 絵心というか色彩感覚がないとできないでしょ?」
「ま、まあそうですけど」
「俺ね、昔からそういうセンスのある人って無条件で尊敬しちゃうんだ」
「そ、そうなんですか?」
「うん! 俺って絵心が皆無だから、絵が上手ってだけで憧れちゃんだよ」
「へぇ、変わってますね、ショーイチさんて」
てな具合に毒にも薬にもならない話をしていると無事にホテルに到着。ここまでの世間話でそれなりに二人の距離が近づいたように思える。サリナちゃんの反応も悪くないので、エッチもそれなりに楽しめそうである。ウヒっ!
入室後、別々にシャワーを浴びていざベッドイン。