女性の陰毛を拾い集めて売っていたグループが警察に突き出される


 女性の陰毛を縁起物として珍重する民間信仰は古くからあるし、あるいは単に陰毛を嗜好するファンもいつの時代にも根強く存在する。近代になってからは、たとえば東京のある商店主が「関係した芸妓の陰毛を集めて座布団を作ろう」と思い立って遊び歩いていたものの、昭和4年に志半ばで病死。昭和6年には自分の陰毛を売る少女まで登場している。また、戦争になると「弾除けのお守り」として人気が出たことも、いくつもの資料に書き残されている。

 さて、この陰毛ビジネスを続けていた4人だが、デパート側ではこの男たちが何をしていたかにうすうす気がついていたらしい。だが、別に不法行為をしていたわけでもない。買い物もせずに店内をウロウロしていたとはいえ、はたから見れば床のゴミを拾うだけである。ほとんど黙認状態だった。

 ところが、つい調子に乗ってしまったのだろう、男たちの行動は次第にエスカレートしていった。たとえば、女性客の後をつけ歩いたり、女性の足元をさぐったり、果ては着物の裾から覗きこんだりするようになってしまった。

 こうなると、店側も黙っているわけにはいかない。「迷惑千万なヤツらだ」と店員たちに取り押さえられ、交番へと突き出されたのである。

 ちなみに、女性の下着としてズロース、すなわちパンティが普及したのは、昭和7年12月16日、東京・日本橋のデパート白木屋で火災が発生し、女性店員14名が死亡する大惨事がきっかけとなったことはよく知られているとおりである。
(文=橋本玉泉)

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