絶品むちむち娘大集合! 極狭密室で弾けんばかりの肉感に埋もれ絡み合う!!

momodiri0912z.jpg編集との話で「桃尻って書いてるけど、これおっぱいだよね!」と話していた
くらいにむっちりむちむちが楽しい1冊。ええそうです、尻も胸もお腹も脚も、
プリンプリンの桃ですよ!

『桃尻女子』ぼっしぃ著

 セックスをする時の快感はお互いの性器だけから得るものではない。触れる肌と肌の感触も、また快楽なのだ。

 ぼっしぃ氏の名前は「競泳水着の絵がうまい作家」として知っている人もいるかもしれません。最近は稀にしか競泳水着マンガを描かなくなりましたが、ぼっしぃ氏の競泳水着絵が高く評価されたのには訳があります。競泳水着は極度に体に張り付いたボディーラインと、締め付けによる食い込みが肉感を引き立たせる効果があるんです。これを丁寧に描くと、体の熱気を感じるくらいにエロティックになる。ぼっしぃ氏が上手かったのは競泳水着絵というよりは、女性の肉感の描写だったのです。

 この『桃尻女子』(ワニマガジン社)はぼっしぃ氏の肉感を生かしに生かした、触れたい体がたっぷり詰まった1冊。単行本も数を重ね、非常にこなれてきた感のある作品です。競泳水着の作品が見たい! という人は処女単行本の『水着彼女』(ワニマガジン社)を買いましょう。

 女性の肉体に触れたい、という強い欲求を満たしてくれる今作の代表作は、カラーとモノクロ混合の短編「ぎゅうぎゅうガール」。初めて訪れた彼女の家が超狭小アパートだった、という設定はぼっしぃ氏の作風に非常にフィット!

 肉体に密着する快感は、段階が必要なんですよ。いきなりくっつくのもいいけど、焦らしがあるとさらに盛り上がるでしょう。まず、狭い部屋の中に二人が入って、どきどきしながら挨拶をします。狭いので、普通に向い合って座るより近い。でもぎりぎり届かない。耐えられるのかオレ……。次にテレビのリモコンを探すけれども、狭いから探しているとどうしても体が触れてしまうじゃあないですか。そして狭いからそのまま体勢を崩して押し倒してしまうのもやむなし。そうなってしまったら股間が収まりつかないのもやむなし!!

 もうここまで行ったら「触りたい!」という欲望の爆弾ですよ。相手はおっぱいもお尻も、体全体がむっちむちの肉感あふれる女の子なんですもの、なにからなにまで揉みほぐしたい。この作品は特に狭い部屋が舞台なので、お互いが動くのもなかなか不便、というのがさらに魅力なんです。

 この作品のみならず、どのマンガも女の子は基本的に「オーライ」状態。特に「もうすぐお兄ちゃん」では義理の妹が性欲が強く、家でのセックス相手として迫ってきますし、「さやかsunday」では恋人同士が部屋で休日イッチャイッチャと裸でセックス三昧です。女の子だって性欲があるんだからね! と言わんばかりに責め立ててくるのが「パイ撮!」と「パシャぱしゃバスターズ」に登場する女の子三人組。汗で濡れた肌を体全体にこすりつけるようにして責め立てます。

 セックスをするというよりも、絡み合う、まぐわう、という表現の方がぴったりあうのがぼっしぃ作品。正常位でも、後背位でも、対面座位でも、ぎゅうぎゅうに抱き合って体全体をこすりあわせる、肉と肉の絡めあいが最大の魅力です。

 基本ヘタレ男と積極的な女の子がメイン。安心して読める1冊です。しかし、DVにあっているヤンキー少女を助けてあげる話「となりの迷惑さん」や、謎の南国の果物売りの少女を輪姦してしまうことに罪悪感を抱くセンチメンタルな物語「いいなり果実」からは、ストーリーテラーとしてのぼっしぃ氏の才能が見て取れます。

 女性の肉体と絡み合い、セックスのねちっこさは逸品の作者。今後はぜひとも魅力的なキャラクターの掘り下げに重点を置きながら、さらにストーリーも濃いものを読めるのではないか、と期待させてくれる1冊です。
(文=たまごまご/たまごまごごはん

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