わたし、えっちだから……。女性の性欲を徹底して描くCuvie『Juicy』

eroai22.jpg女の子は男なんかよりずっとえっちなんだから。
見た目普通の女の子の性欲を官能的に描いた濃厚作品集!

Cuvie『Juicy』

 数年前に出されたドラマCD付きコミックスの新装版がでました。ドラマCD付きで高いからなあ、と回避していた人には朗報ですね! 二本新作が追加されていますので、ファンなら買って損は無し。

エロマンガというと往々にして男性目線から見て「女の子かわいい! 犯したい! ラブラブしたい!」というものが多いのですが、この作家の作品はちょーっと違う。

 Cuvie氏は最初の単行本からカルト的な人気を誇るエロ漫画家さん。絵の綺麗さもさることながら、ある一点において全くぶれていないからです。それは「女性の性欲描写」。もちろんエロマンガで女の子側の性欲は描かれて当然なんですが、どうしても読者は男性であることが多いので、シンクロしやすくするため、男性の性欲目線で描かれることが多いです。こんなかわいい子を犯したい!という描写。

 しかしCuvie氏は徹底して逆です。女の子には男性よりも激しい、止めることの出来ない性欲がある、というのをガツンガツンに追求しています。一度火のついた女の子の性欲は男の比じゃないぞと。

 例えば輪姦ネタ。大抵の場合は男性が女の子を襲うという背徳感と、いやなのに感じてしまうという女の子を描くことで興奮するシステムになっています。ところがCuvie氏の作品はそうじゃないんです。前後編になっている「Extra Ordinary」という作品では、女の子側が輪姦されるシチュエーションに酔いしれて自ら飛び込んでいきます。しかも一人の女の子にいたってはお預けをくらって、授業中公衆の面前で自慰を始めてしまうくらい。

 このシチュエーションって描き方次第ではギャグに見えてしまいますが、丁寧なタッチのおかげで恐ろしいほど背徳感あふれる、性に堕ちた快楽描写になっています。Cuvie氏はかわいく綺麗な絵柄で突き抜けたことをする奇才作家ですよ、ほんとに!

 連作「GIRLS」も、姉妹との二股エッチを描いています。心が痛まないかというと、痛む部分が多いのです。決して幸せいっぱいのハッピーハードコアではないんですよ。むしろ罪悪感をあえて浮き彫りにして、少しでも男性側がモヤモヤを抱えるように工夫して描写されています。

 ところが女の子側は性欲に忠実なのであっけらかんとしているんですよね。複雑な感情を抱えていないわけじゃないけれども、少なくとも男性よりさっぱりしている。気持いいこと、好きですから。うーん、性欲に忠実になった女性は、後ろめたさをかかえた男性よりはるかに強えや。

 女性向けにオススメしやすい作家さんなんですが、もちろん男性にもオススメ。おそらく読んだ男性は、性欲の波に乗って駆け抜ける女性に自分をシンクロさせて楽しむことが出来るでしょう。なんせ男性は女性の性欲を知らないですもの、疑似体験できる貴重なチャンスです。

 加えてCuvie氏は性器の丁寧な描写で男女の心情を描ける作家でもあります。ただのエロシーンと侮るなかれ、彼女たちの性器がどうやって男性器をくわえているかをよく見ることで、女性の感情や心理を読み取れます。これはエロマンガだからできる心理描写ですね。

 Cuvie氏はものすごい量の単行本を出していますが、割とラブラブメインの甘い作品集と、今回のように尖ってソリッドな性欲に身を任せた作品集に分かれています。どちらもエロマンガ初心者にもオススメできるクオリティですが、個人的にはトゲが痛いのが心地いいCuvie作品が好きです。

(文=たまごまご/たまごまごごはん

men's Pick Up

アダルトグッズ関連トピック