女性の「口の中」に興奮!? 口腔フェティシズムのオトコたち

1220girlyawm_fla.jpg※イメージ画像 photo by RicoLeffanta from flickr

 私事で恐縮だが、都内のアダアルトショップに赴いた時のこと。オナホールやバイブレーター以上に、筆者の興味をそそったのはクスコであった。男性には聞き慣れない単語かもしれないが、婦人科のお世話になったことがある女性なら知っているであろう。クスコとは、医療現場において女性器を診察する際に用いられる器具のこと。それがアダルトグッズ仕様になって販売されているというのは驚きだ。

 医療器具をアダルトグッズとしてリメイクした商品はまだまだあるようで、注射器型の浣腸器や、肛門科において痔などの診察の際アナルを開くために用いる肛門鏡をモチーフにしたジョークグッズなども存在する。

 医療器具を模ったジョークグッズがアダルトショップで販売されるのは珍しくない今の時代、一部のマニアから「ぜひ販売してほしい!」と言われているのが、開口器である。筆者も初めて耳にする単語なのだが、歯医者において口を開けっ放しのままの状態にしておくためのアイテムらしい。そういえば虫歯治療の際に使われた記憶があるような…。それにしても、開口器をモチーフにしたアダルトグッズに一体どういった需要があるのだろうか?

 開口器グッズを熱望する人々は、どうやら「口腔フェチ」のようだ。口腔…要するに口の中のこと。女性の口の中を見ることで、性的興奮を得る人は、少数ではあるが確かに存在する。数少ない口腔マニアの男性たちに、その醍醐味を聞いてみた。

 
1.大口を開けたマヌケな表情に興奮
 確かに、絶世の美女でも、あんぐり口を開けた表情はみっともいいものではない。歯科衛生士をやっている知人女性が、「イケメンの患者さんにときめくことはあっても、治療のたびに大口を開けた状態を見ることになるので、恋心が沈静化してしまう」と話していたのを思い出してしまった。

 大口を開けさせられた美女のマヌケな表情に興奮するというのは、ギャップ萌えといっても良いだろう。美女に鼻フックを装着させてブタ顔を楽しむ人と嗜好が似ているのかもしれない。

 
2.口の中を見られることに恥ずかしがる女性に興奮
 最近では、自撮り女子といって、下着姿や入浴中の写真をTwitterなどのSNSに惜しげもなくアップする女性が増えている。女性たちが性に対して開放的になったという見方もあるが、恥じらいがなくなったと嘆く声も。

 しかし、オッパイや局部をためらいなく見せる女性でも、口の中は恥ずかしがるものなのだとか。口腔マニアは、失われつつある現代女性の恥じらいを呼び戻そうとしているのだろう。

 
3.口の中の粘膜を見て膣に思いを馳せる
 女性器を見る機会になかなかありつけないため、チラッと見える口の中の粘膜を見て、その女性の膣を妄想するのだとか。言われてみれば、頬の内側と膣の色合いは、似ているような気もする。職場等で、大口をあけて笑っている女性社員がいたら是非ご確認を。膣の色と一致するかどうかは、実際にセックスしてみないことには確かめようがないが…。

 
4.口の中というか「のどちんこ」が好き
 ヒクヒクするのどちんこに萌える男性も存在する。女性の口の中に、男性器そっくりの部位が存在し、そのうえ本物の男性器と同じようにヒクヒクするのは、マニアにとっては生唾物なのだろう。

 
5.口の中というか「歯」が好き
 歯マニアには2タイプあるようだ。まずは、治療痕が一切ない虫歯知らずの健康な白い歯。その美しさに魅了されるという。

 一方で、銀歯萌えの男性も。「銀歯=ハミガキを怠ったために虫歯になった証拠」、その事実から、表向きにはきちんとしているような女性にもだらしない部分があるのだというギャップに興奮するとのこと。

 今はまだマニア性が強い「口腔フェティシズム」だが、そのうち市民権を得る日も近いかもしれない。愛好家待望の開口器グッズがアダルトショップに並んだあかつきには是非お試しを。そこに新しい世界が待っているだろう。
(文=菊池美佳子)

菊池美佳子(きくち・みかこ)
1977年3月17日生まれ。岩手県盛岡市出身。21~29歳の間、キャバクラ嬢・テレフォンセックス嬢・企画物AV嬢としても活動。引退後、文筆業に転身。
■著書:『2010年代 ニッポンの風俗』『つけちゃうぞ! 大人の保健体育』
『テレフォンセックス裏物語』『Sの妹Mの彼女』

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