「早く引退しろ!」ネタパクリまくりの芸人を小藪が糾弾

20131103koyabu.jpg※イメージ画像:「プリン[Single, Maxi]」こやぶかずとよ/よしもとアール・アンド・シー

 2日深夜に放送された『ざっくりハイタッチ』(テレビ東京系)の中で、お笑い芸人の小籔千豊(40)が“芸能界を引退してほしい人”を暴露した。

 この日の番組は人気企画「ゲートボール企画PART3」を放送。ざっくりメンバー(小籔のほか、千原ジュニア、フットボールアワー)がおじいちゃんおばあちゃんたちと共にゲートボールに挑戦するという内容だった。とはいえそこは深夜のバラエティ番組。単に和気あいあいとゲートボールをするのではなく、ミスをすると罰ゲーム(過激な質問に答える)というシステムになっている。以前、同じ企画が放送された際には、“すぐに消えると思う芸能人”として小籔が「ダレノガレ明美」を名指しして話題を集めた企画だ。

 もちろん過激すぎる質問の答えには“ピー音”が被せられるが、今回の放送では、番組冒頭にジュニアが視聴者に飽きられるからと「ピー音なし」を宣言。もしそれでもピー音が必要だと思えば、自腹(1万円)でピー音を買うということになった。

 そんなゲートボール企画の罰ゲームで、ジュニアは“夢でHしたことある芸能人は?”という質問に対し「早坂好恵さん」と往年のアイドルの名を挙げ、“一番最近Hした時期は?”に「秋」と回答。そして小藪が“一番出演したくない番組”と“芸能界を引退してほしい人”を答えるハメになったのだった。

 近頃はワイドショーのコメンテーターとしても活躍している小藪。彼の笑いは元々が毒を含んだものが多いが、その歯に衣着せぬ物言いはコメンテーターの場でも健在で、昨今の美魔女ブームに対し「テレビの前に出すものではない」と痛烈な批判をするなどして注目を集めた。そんな小藪は、“出演したくない番組“や“引退してほしい人”に果たして何と答えたのだろうか。

 結論から言えば、残念ながら小藪の言葉はピー音によってかき消された。しかし、そこは小藪のこと。“出演したくない番組”に対しては、「アレが出てきたことはいつも同じ展開」「前のゲストが5回くらいやったやつ、同じようにやりたくない」と、なぜ出たくないかの理由まで語り、その番組のことを「ビッグビジネス」と言う。同じパターンが繰り返されるメジャー番組となれば、ある程度絞られてくるだろう。

 “芸能界を引退してほしい人”の質問に対しては、ある芸人の名前を即答した小藪。これもまた、もちろんピー音に隠されたわけだが、小藪は、「俺の親友がパクられたわけよ、ネタを」「いろんなやつもパクられてる」と、その芸人について怒りがおさまらない様子。その後ヒートアップした小藪は、共演者であるフットボールアワー・岩尾望の「疑惑があるっていうね…」という言葉にも耳を貸さず、「それで今、のうのうと生きてるわけよ」「何考えてんねって話や!」とまくし立てていた。

 その名を聞いたジュニアの表情が引きつった笑顔だったことなどから、かなりの大物芸人だと思われる小藪の口にした名前。しかし小藪は、他人のネタを堂々とパクるような真似は大物だろうと許せないらしい。ジュニアに、「ピー買えよ」「ピー奢ってやろうか」と言われても首を横に振り、「これだけはピー音入れんといて下さい」と言うのだった。こうした小藪の態度は、どうせ放送では番組サイドが考慮してピー音を入れるだろうと踏んでのギャグとも考えられる。(実際の放送では、「芸能界に波乱が巻き起こるおそれがあるため」とテロップが流れ、ピー音が被せられた)しかし少なくとも、ジュニアの反応や番組サイドの配慮を見る限り、名前を挙げた人物に対して小藪が大きな不満を抱いているのは本当に違いない。

 芸人の世界において、ネタが重なってしまうことはよくあることだという。今の“笑い”を求めた結果、似たような着想になってしまうというわけだ。しかし、今回小藪が名を挙げた芸人は、他人のネタを確信的に盗んでいる様子。それが事実ならば、小藪が「早く引退しろ」と叫ぶのも納得できる。残念ながら今回の小藪の発言はピー音にかき消されたが、今後も彼が順調に芸能界で活躍して大きく成長すれば、やがてネタを盗む芸人というのは少なくなるかもしれない。ぜひ小藪には芸人界のモラル座長として大いに活躍してもらいたい。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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