「日本ナメるな」t.A.T.uが7年ぶり来日でCM出演も反感の声

※イメージ画像:『t.A.T.u.』ユニバーサルミュージック

 ロシアの女性デュオ「t.A.T.u(タトゥー)」が7年ぶりに来日し、17日にチョコレート菓子「スニッカーズ」の新CM発表会に出席した。リェーナ・カーチナとユーリャ・ヴォルコヴァの2人は、一世を風靡した制服風の衣装で登場。世界中でヒットした代表曲『All The Things She Said』を日本で10年ぶりに披露した。

 2人は「過去に戻ったよう」「もう一度、コンサートを引っ下げて日本に戻ってきたい」と語り、このCM出演を活動再開の足がかりにしたいようだ。10年前の2003年に生放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演したが、楽屋から出ずにステージを“ドタキャン”したことでも知られるt.A.T.u。その騒動について「これまで何度も謝罪しました。悪いことは忘れて欲しい」と語っている。

 報道陣から「Mステからオファーがあれば出たいですか?」と聞かれると、「ダー(はい)」とうなずいたとも伝えられているが、それを受けてネット上では「日本ナメるな」「またドタキャンするだろwww」など、反感の声が上がっている。

「『前代未聞の放送事故』と騒動になった当時の印象は強く、『何様だ』と一気にt.A.T.u人気は落ちましたからね。同年12月には東京ドームで公演を行いましたが、A席やS席のチケットがネット上で1000円前後で出回るなど、完全に失敗に終わりました。後に2人は、あの行動は話題づくりのための当時のプロデューサーからの指示だったことを明かし、騒動から2年後には『Gomenasai』という謝罪ソングも発表していますが、時すでに遅し。多くの日本人には『お騒がせデュオ』として記憶されているので、反感の声が上がるのも仕方のないところでしょう」(芸能ライター)

 t.A.T.u は2011年に解散を発表しており、現在はそれぞれソロ活動をしていることから「なんでまた2人で出てきたんだ」という声もある。また、黒髪がトレードマークだったユーリャは現在芸能界の一線から退き、二児の母で風貌も変わっていることから「誰だかわからん」などの声も上がっている。さら、スニッカーズの新CMの映像もネット上で流れているが「なにこれ感がハンパない」と酷評されている。

「野球の試合中に相手の激しいスライディングにキレてしまうt.A.T.u。試合をボイコットしてベンチに戻ってしまいますが、『こいつら腹減るとt.A.T.uみたいにワガママになるんだ』とチームメイトからスニッカーズを差し出されると、それを食べて元の野球少年の姿に戻るという設定です。基本的にはドタキャン騒動を皮肉ったというか、パロディのような内容ですね。スニッカーズのCMといえば以前には『別に…』発言で騒動になった後の沢尻エリカが出演して、サッカーの試合で不機嫌なエリカ様を演じたことでも話題になりましたよね。しかし、ドタキャン騒動はもう10年も前のことですから、『今さらなんで?』といった反応が大半だと思いますが…。それに、当時は可憐な10代だった2人もいまやアラサー。どこに需要があるのはちょっと謎ですね。日本での活動を再開するとしても、前途は多難でしょう」(同)

 彗星のように現れ、一時はロシア出身のポップアーティストとして、初めて世界規模で有名になったアーティストともいわれたt.A.T.u。しかし、失速するのも速かったのも事実である。どうせなら、本当に『ミュージックステーション』に出演して、いまだにMCを務めるタモリとの邂逅を果たせたら話題になることは間違いないが…。
(文=津本ひろとし)

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