草食男子は存在しない!? 受け身プレイに屈辱を感じるオトコたち

1021sekkyokugirl_fla.jpg※イメージ画像 photo by Gerard Fritz from flickr

 女性誌や女性向けウェブサイトを見ていると、様々な媒体で「現代男性の草食化」を嘆く記事をしょっちゅう目にする。趣味やライフスタイルの多様化が影響しているのだろうが、かつてのように男性たちが「お年頃になったら女性にモーションをかけ、恋愛やセックスを謳歌する」という時代ではなくなってきている。不景気の煽りを受け、結婚に価値を見出す男性が少なくなってきているのは紛れもない事実。だったら、結婚をほのめかされる恐れが生じる恋愛なんぞしなくてもいい。セックスだって、ネットの無料動画をオカズにTENGAオナニーで充分という男性も珍しくない時代なのだ。

 しかし、果たして現代男性は本当に草食化してしまったのだろうか? これは決して、「醜女に対しては草食だが、美人に対しては肉食」というような話ではない。もっと本能レベルで、男性は草食動物になりきれないように思うのだ。

 セックスは、たとえ体位が女性上位であろうと、やはり攻め手は男性で、女性は受け身の行為である。これは、身体の構造上覆しようがないだろう。その証拠に、一般男性に「セックスにおいてどうしてもNGなプレイとは?」という質問を投げかけた際、「M役だけはご勘弁を」と答える人が非常に多かった。

 意外に感じる人もいるだろう。巷には、男性向けのM性感風俗がこれでもかというくらい溢れている。M性感とは、ひと言でいうと男性が完全受け身の風俗店。よって、嬢へのおさわりはご法度。よって、嬢は着衣のままでサービスを行なう(店舗によって多少システムは異なる)。SMクラブほどハードではないので、「ドMってほどではないが、どちらかというとM」という男性にはピッタリな形態なのだ。最近では、「ソープやヘルスなどの定番風俗店よりもM性感のほうが面白い!」という男性も少なくない。そう考えると、女性をガンガン攻めるのではなく、受け身に徹したい男性が増えているということは、やはり現代男性は草食化しているのだろうか? 

 M性感の常連男性に話を聞いてみたところ、「M性感風俗で前立腺マッサージを受けて以来、アナル性感に目覚めてしまったが、一般女性にアナルを攻められるのは恥ずかしい」とのことだった。恥ずかしさが快感に繋がることもあるかと思うのだが、そうではなく本当に恥ずかしいとのこと。M性感以外の風俗店に通う男性からも、「アナル舐めは肉体的には気持ち良いが、精神的には屈辱である」という声が挙がっている。

 確かにアナルは、下半身のだいぶ奥のほうに位置しているため、舐めてもらう際の恰好がある程度限られてくる。カエルをひっくり返したような恰好もしくは四つん這いになるしかないだろう。女性たちは、正常位及び後背位においてカエルスタイルも四つん這いも慣れているだろうが、男性にとっては不慣れな格好。そのため、精神的屈辱を理由にアナル舐めを拒む男性も多いようだ。

 肉食系の女性に「アナルを舐めてあげるよ」と提案され、壁に手を突かされた立ちバック状態でアナル舐めを受けた男性は、次のように語る。

「背後からまじまじとアナルを視姦されている数秒間の恐怖感は独特だった。向き不向きがあるのかもしれないが、もし想定外のことをされたらと思うとペニスが萎えた」

 なるほど、やはり男性は、女性に対して「何かする」ということに慣れているため、「何かされる」という状態は苦手なのかもしれない。風俗店の場合は、サービス内容が事前に決まっているから、恐怖感はないのだろう。

 しかし、精神的屈辱を理由にアナル舐めを拒むのは非常にもったいないと筆者は考える。アナル舐めが、肉体的にも全く気持ち良くないというなら無理に受ける必要はないだろうが、肉体的快感を得ているというなら、やはり積極的に取り入れるべきだろう。

 そこでご提案したいのが、仁王立ち状態スタイルだ。普通の仁王立ちでは女性が舐めづらいので、片脚をベッドかイスにあげると良いだろう。女性は、床に跪いた状態でアナル舐めすることになる。これなら、精神的屈辱感は払拭されるはず。

 また、顔面騎乗によるアナル舐めもオススメ。ペニスの位置が女性の額あたりになるよう跨れば、女性の口元部分には陰嚢の裏及びアナルが現れる。女性にとっては首の角度がやや苦しいプレイだが、短時間なら問題ないだろう。

 男性は本能レベルで肉食動物であると仮定すると、アナル舐めに対して「気持ち良いが、なんとなく屈辱的」という腑に落ちない気分にはってしまうのは頷ける。しかし、工夫次第でいくらでも「肉食動物としてのアナル舐め」を楽しむことは可能なのだから、今夜あたりさっそく仁王立ちor顔面騎乗をお試しいただきたいものだ。
(文=菊池美佳子)

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