叶わなかったIMALUのフェス出演 二世アーティストの苦悩

※イメージ画像:IMALU Official Websiteより

 今年4月に母である大竹しのぶの事務所から独立し「もっと音楽をやりたい」と意気込んでいたIMALU。しかし、その道のりはまだまだ厳しいものになりそうだ。

 先月末に開催された日本を代表する大型フェス『FUJI ROCK FESTIVAL’13』。独立当初からこのフェスに出たいと公言していたIMALUだが、今回ステージに彼女が姿を現すことはなかった。父はあの明石家さんま、母は大竹しのぶと、サラブレット中のサラブレットである彼女だが、親の七光り、いや十四光を持ってしても今回の出演には至らなかった。

 デビュー当初は、あの大物2人の娘がついにデビューするということで大きなニュースにもなったが、IMALU本人の活躍はいまだパッとしない。モデルやタレント、歌手とこれまでやりたいことを自由にやってきたという印象があるも、音楽にはまじめに取り組んでいたようで、過去には中尾憲太郎やオータコージという音楽界の大御所とともに「IMALUバンド」を結成している。年々ファッションやヘアスタイルもアーティスティックなものへ変化しており、音楽への情熱や探究心はとても深いものであることがうかがえる。またプライベートでも、元SPEEDの今井絵里子と結婚、後に離婚し、その婚姻期間中にお騒がせグラドルの小阪由佳との不倫関係にあったと報じられた175RのSHOGOとの熱愛が発覚しており、公私ともに音楽とはさまざまなつながりがあるようだ。

 だが、昨今の音楽業界は強靭な親の七光を駆使しても、生き残れる確率はかなり低いのが実状。活動を再開し、今行っているツアーも絶好調のサザンオールスターズ・桑田佳祐の長男である桑田祐宜が昨年、ロックバンド・READ ALOUDでデビューしていたことも話題になっているが、YouTubeではその楽曲に対して酷評コメントも多い。かつては、ビートたけしの娘である北野井子もYOSHIKIプロデュース、PVは父・たけしが監督を務めるという超豪華なバックアップを受け歌手デビューしたが、現在その姿をメディアで見ることはない。藤圭子の娘・宇多田ヒカルや森進一・昌子元夫婦の息子・ONE OK ROCKのTakaなど、成功を収めている2世アーティストも存在するが、著名なアーティストでさえCDの売り上げ不振がささやかれる今の音楽シーンでは、2世というインパクトを超える才能と実力を兼ね備えていることが売れるための絶対条件となっているようだ。

 実際、IMALUは今までに4枚のシングルをリリースしているが、オリコンチャートにおいてはデビューシングルの50位が最高であり、その後は163位、169位、196位と下降を辿る一方。このことから、ユニバーサルミュージックの契約も打ち切りとなっている。また、今年4月にボクシング・亀田興毅の防衛戦で君が代を独唱した際には「これはひどい」「フジロック出たいとか言ってるらしいけど、この歌唱力じゃ無理だろ」とネット上では厳しい評価を受けていた。

 世間の荒波に揉まれ続けているIMALU。これまで以上に十四光を活用し続けるのか、はたまた彼女だけのオリジナリティを見つけ出し、音楽業界で頭角を現してくれるのか。揺るぎない両親の存在と彼女の展望の間で生じるジレンマは、もうしばらく続くのかもしれない。
(文=サ乙)

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