ネットで簡単に購入できる「コピー版バイアグラ」についての賛否両論

※イメージ画像 photo by Images_of_Money from flickr

 最近、インターネットで購入できるED治療薬が話題になっている。代表的ブランドであるファイザー社の「バイアグラ」をはじめ、バイエル社の「レビドラ」、イーライリリー社の「シアリス」などが、個人輸入という形で簡単に購入できる。医師の処方箋も、まったく必要ない。法律的にも問題はない。

 だが、注目されているのは、むしろそれらのコピー版と呼ばれるものだ。医薬品等の個人輸入代行業務を行っている、都内のある業者はいう。

「インド国内の製薬会社の製品です。インドの法律によると、有効成分が同じであっても製造方法が違っていれば、違う製品として認可されるのです」

 つまり、バイアグラの有効成分であるクエン酸シルデナフィルが規定量はいった製品が販売されているというのである。

 そのなかで人気が高いのが、アジャンタ・ファーマ社製の「カマグラ」だ。同社は法律で認可された大手の製薬会社であり、したがって「カマグラ」も正規の医薬品である。コピー薬というと得体の知れない怪しい代物というイメージがあるが、そういうものではないというわけだ。

「バイアグラと同成分のなかでは、カマグラがいちばん売れています。効きかたは個人差があるみたいですが、ひどい副作用があったなどの苦情は、今のところありません」(前出の代行業者)

 しかも、バイアグラが錠剤のみであるのに対して、カマグラは種類が豊富だ。水なしで飲めるチュアブル錠や、水に溶かして飲む発泡錠や、ゼリータイプのものまである。しかも、オレンジやグァバなどのフレーバーがついた物までそろっている。

 このカマグラを使用したことがあるという男性(50代)に話を聞いてみたところ、「確かに効いた」とのこと。

「飲んだ後は、とくに変化らしいものは感じませんでしたが、『刺激』があるとちゃんと勃起するようになって、しかもちゃんと持続する。何年か前から『中折れ』するようになっていて困っていたのですが、それが解消されました。飲まないとやっぱり中折れするので、効果は確実だと思います」

 さらに、注目すべきはその価格の安さである。バイアグラは医師に処方してもらって薬局で受け取ると、50ミリグラム1錠あたり1,300円から1,500円くらいはかかる(都内での例)。ところが、カマグラは1錠100ミリグラムが4錠入り1箱が、だいたい1,800円から。まとめ買いすると割引になるケースもあって、5箱3,000円程度で購入できることも珍しくない。1錠当たり150円になる。しかも、100ミリグラムでは日本人の体型では量が多いので、半分に割って使用することになる。すると、1回当たり75円。バイアグラの20分の1程度の金額で済むことになる。

 また、レビドラやシアリスのコピーも何種類も出回っている。やはり、本家に比べてずっと低価格だ。

 簡単に購入できて、効き目は確実、しかも金額は格段に安いというわけである。

 しかし、よいことばかりとは限らない。こうして入手するのは、あくまで個人輸入。日本語の説明書や医師の説明があるわけではない。そして、シルデナフィルなどを主成分とする医薬品については、心臓などの循環器系や血圧に対する影響が大きいため、使用には十分に注意しなければならないものであることは専門家などから厳重に指摘されている。正規品だからといって、絶対に安全とは限らないわけである。

 ただ、本家のバイアグラも来年には特許期間が終わる。そうなると、さらにジェネリック版が多く出回ることが予想されている。ちなみに、ジェネリック医薬品は業界では「ゾロ」と呼ばれている。「ゾロゾロとたくさん出てくる」からだそうだ。来年以降、いろいろなブランドのED治療薬が、低価格でそれこそゾロゾロ登場してくるかもしれない
(文=橋本玉泉)

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