部屋に入り、彼女に断ってから一服開始。クミコちゃんは煙草を吸わないとのことだったので、灰皿を持って窓際に行き窓を少し開けて煙を吐き出す筆者。
「え? どうしてそんなとこで吸うんですか?」
「いや、煙草の煙が嫌いだと思ってさ」
「そんなぁ、大丈夫ですよ」
「でも、洋服とかに匂いが移ったりしたら悪いからココで吸うよ」
「へぇ、そんな気を使ってもらったの初めてです」
別に彼女に気に入られようとそうしたワケではないが、掴みは上々だ。
「じゃあ、俺が一服している間にシャワー浴びちゃいなよ」
「はい、そうしますね」
浴室のドアの前で、こちらに背を向けて洋服を脱ぎ始めるクミコちゃん。室外に向かって煙を吐き出す姿勢を取りながらも、横目でその姿を観察する筆者。
ゴクリ!
後ろから見ると、本当にイイ女である。シミ一つない陶器のように白くて綺麗な背中、赤ちゃんのほっぺたのように柔らかそうで綺麗なお尻、スラっと伸びた見事な脚線美……。数分後にはその身体を好き勝手にできるのだと思うと、愚息が痛いくらいにフル勃起してしまう。
その後入れ替わりで筆者もシャワーを浴び、ベッドイン開始。軽くキスをした後、クミコちゃんにうつ伏せになってもらうよう指示する。素直に応じてくれたクミコちゃんの上に覆いかぶさり、耳元からうなじにかけて舌を這わせる。
「き、気持ちいい」
かろうじて聞き取れるくらいのか細い声で感じてくれるクミコちゃん。ムハっ、その控えめな感じ方がリアルでよろしい。北斗昌似の顔を拝まなくてすむのもこれまたよろしい。
次は背骨を責める番だ。延髄からお尻にかけて強く舌を押しあてながら舐めまわす。その後、尾てい骨からうなじにかけて舌をソフトにあてながらチロチロと舐めまわす。傍目から見るとただ背中を舐めているだけの行為だが、案外この愛撫は効くものである。
「す、すごく気持ちいいです」
さきほどより大きい声で感じてくれるクミコちゃん。フルフルと小刻みに身体を震わせ、お尻の肉もプルルンと揺れている。まるでお尻が「はやく私のことも舐めて」と自己主張しているかのようだ。
ブチュっぱァ
お尻に吸いつく筆者。尻肉をバキュームしながら顔を上下左右に動かす。これは、筆者が初めてソープランドで遊んだ際に泡嬢によって為された愛撫の方法だ。その時の筆者は、普段されたことのない愛撫に悶絶したものであった。そんな愛撫を披露すると、全身をピクピクさせてクミコちゃんも悶えてくれた。
「ん? もしかしてくすぐったかった?」
「いいえ、くすぐったいよりも気持ちいいほうが強くてビックリしちゃいました」
「じゃあ、もっとしてあげるね」
ブチュっぱァ、チュヌじゅぞぞっパ
ぶチュっパァ、ちュヌじゅゾゾっパ
尻肉を吸い回しながら、右手の中指でクリトリスを刺激するという2点責めに移行。見る見るうちに、愛液が分泌されていやらしい匂いを放ち始める。
「ね、アソコに指をいれてほしい? それともチンチンがいい?」
「お、おちんちんください」
いやぁ、素直ないい娘である。恥ずかしがりながらも「おちんちんください」とは、たまらない。
「じゃあ後ろから入れてあげるから四つん這いになって」、と告げながらゴムを装着する筆者。
ニュパヌチュジュ
後ろから肉棒を挿し入れる。締りもかなり上等だ。しばしその締め付け感を味わおうとしたのだが、クミコちゃんがそれを許してくれなかった。
ズズズン、バチン!
ズズズン、バチン!
なんとクミコちゃん自ら腰を引いては押し当て、引いては押し当てとピストンしてきたのである。まるで電動オナホマシーンのようだ。芸術的ともいえる綺麗な背中とお尻を凝視しながら、快感に酔いしれる筆者。
そんな受動的ピストンを楽しんでいると、数分もしないうちに限界が訪れそうになった。ここで体位を変えて、正常位に移行するべきか? そうすれば北斗昌似のお顔のせいで、もう少しは長持ちできるかもしれない。でも、この気持ちイイ体勢のままで果てるのも良さそうだ。
逡巡していると、クミコちゃんの動きがますます激しくなってきた。ああ、もう限界だ。下手すると愚息を引き抜いた瞬間に果ててしまうかもしれない。過去に何度か体験したことがあるのだが、ゴムを装着しているのに膣外射精だなんていう尻切れトンボの発射だけはしたくない。
ガシっと彼女のお尻を鷲掴みして、筆者もピストンを開始。待ち合わせ場所でガテン系の馬鹿を見ていたせいだろうか、工事現場でよく見られる地面を均す道具「ランマー」になった気分でガガガガガガガガと腰を打ちつける筆者。
ふぅ。
気がつくと全身にうっすらと汗が浮かんでいた。程よい運動と気持ちのいい射精感、清々しい疲労感に包まれた筆者であった。
帰り支度の最中。明るい部屋のせいで、彼女の顔がはっきりと目に映る。それゆえ、二度目のデートの提案を切り出さなかった筆者トコショー。
後ろ姿だけが美人のバックシャンは、一度抱けば十分である。不細工な筆者であっても、賢者タイムには冷静な判断を下せるのだ。
ホテルを出ると、「じゃ、俺はこっちだから!」と告げ足早にその場を去ったのであった。
(文=所沢ショーイチ)
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