憑き物が落ちた!? 前田敦子、ネット上で「綺麗になった」の声急増のワケ

※画像:前田敦子/2012TAMA映画祭より

 昨年8月にAKB48を卒業した前田敦子(21)。当初は「AKBの看板が外れたら需要がなくなる」と先行きを心配されていたが、映画やCMなどで活躍を続けており露出は安定。ネット上でも、以前は顔のパーツが中央に寄りぎみのため「顔面センター」「ダウンタウンの浜田似」などと揶揄されていたが、最近は「可愛くなった」「女優のオーラが出てきた」といった好意的な声が高まっている。一部のファンにのみ人気で、ネット上では叩かれまくりという印象が強かった前田だが、ここにきて評価が変わってきているようだ。

 前田のビジュアルに対する評価が大きく変わったきっかけは、23日に放送された特別番組『本日開幕!沖縄国際映画祭』(日本テレビ系)。同映画祭で上映された『クロユリ団地』(5月18日公開予定)に出演した前田が共演者の成宮寛貴(30)と共にPRのために登場すると、ネット上では「現役メンバーより可愛い」「垢抜けたなあ」「AKBにいる時より美人になった」などといった賞賛が相次いだ。AKB在籍時は、時おり疲れ切った表情を見せることもあった前田。だが、この時は憑き物が落ちたように表情が明るく、肩を大きく露出した衣装からのぞく肌も透き通るように美しく、並みいる美人女優たちに引けを取らない存在感を発揮していた。

「前田は昨年の卒業後、しばらくニューヨークに滞在していましたが、その帰国直後から『顔が変わった』『綺麗になった』というファンの声が目立ち始めました。AKBの過密スケジュールとセンターの重圧から解放されたことが、美容にも良い影響を与えたのではないでしょうか」(芸能ライター)

 容姿以外の部分に関しても、前田の評価は上がっている。前田のモノマネでブレイクした女芸人・キンタロー。(31)に対し、前田は「まだお会いしたことはないですけど、凄くうれしい」と初コメント。さらに、出演中のソフトバンクモバイルのCMでキンタロー。の決めゼリフ「フライングゲット!」を逆モノマネしている。先日、俳優の市原隼人(26)がモノマネされることに対して「役者を馬鹿にしてなめてるとしか思えない」と自身のブログで怒りをあらわにしたことが話題になったが、それとは好対照の対応だ。AKB在籍時はぶっきらぼうな印象があった前田だが、激怒してもおかしくないようなモノマネを“公認”するという懐の深さがファンに好印象を与えたようである。

 本業の演技に関しても、AKB在籍時は「学芸会レベル」と批判され、11年公開の主演映画『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』も大コケという辛酸を舐めた。だが、卒業後に出演した昨年公開の映画『苦役列車』では地味な書店員を好演し、映画ファンの見方も変わっている。

「卒業前はAKBの顔としてドラマや映画で正統派ヒロインを演じていましたが、彼女には全く合わなかった。『苦役列車』で演じたような、暗くて地味な役柄でこそ生きるタイプ。演技自体は及第点レベルでしたが、役が彼女の雰囲気とマッチし、業界からも『今までバカにしてたけど見る目が変わった』という声が多く上がりました。AKBのセンターという呪縛から解放されたことで、役柄の幅は確実に広がったでしょうから、背伸びせずに演技をしっかりと勉強していけば女優として大成する可能性はある」(映画関係者)

 卒業直後の“ケツ出し泥酔騒動”や出演予定だった日中合作映画『一九○五』の制作中止などトラブルもあった前田だが、AKBの呪縛から少しずつ解放されてきたことで彼女の本当の魅力が出せるようになってきたのかもしれない。名前を売るという点ではAKBに在籍するメリットは大きかったが、その代償も少なからずあったのだろう。ソロは自分の実力が評価に直結する厳しい面があるが、肩の力が入り過ぎていたAKB時代よりも生き生きとしている彼女の今後の活躍を楽しみにしたいものだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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