ゲイセックスじゃない?!ゲイではないが「オトコ同士でセックス」する人たち

※イメージ画像 photo by hotudon from flickr

 缶ビールがどんなに頑張っても生ビールにはかなわないように、カップラーメンがどんなに頑張ってもラーメン屋のラーメンにはかなわないように、どんなに精巧なバイブレーターやディルドも、本物のペニスにはかなわない。そういった理由から、オトコ同士でセックスをする人がいる。

 といっても、彼らはゲイではない。恋愛対象は、あくまでも女性とのこと。よって、女性とセックスすることもあれば、カノジョがいる人もいる。しかし、それとは全くの別物として、オトコ同士でのアナルセックスも楽しんでいるというのだ。

 確かに、アナルでのオーガズムを好む男性は増えつつある。しかし、いちいちオトコ同士でセックスせずとも、アナニー(アナルオナニー)で満たすことができるのではないだろうか? 特に最近は、アダルトグッズの飛躍的な進化により、アナニー用のアナルビーズやアナルプラグ、アナルバイブなどのアイテムはごまんとある。「一人でするのは虚しい」という人は、女性とのセックスでアナルプレイを提案すればいいだろう。性に対して貪欲な女性が増えつつある昨今、「前立腺を刺激してほしい」とリクエストすれば、気軽に応じてくれるはずだ。それでも、やはり本物のペニスと比べると物足りないのか、最終的に男性とのセックスに行き着いたというから驚きである。

 しかし、繰り返すが、彼らは決してゲイではない。そのため、アナルファックは行なっても、キスはしない・手コキはしてもフェラチオはしないなどのポリシーがあるという。「キスもオーラルプレイもせず、挿入中心」というと、女性とのセックスでは「サイテーな男」とジャッジされることがほとんどだが、オトコ同士の場合はどうなのだろう? 経験者男性に話を聞いてみると、「相手が真性のゲイ男性だと、がっかりされることもある」とのことだが、決して無理に求められたり、機嫌を損ねられることはないようだ。この点が、女性とのセックスと違って、面倒がなくて気楽なのだという。

 一方で、「男性から施されるフェラチオにハマッた」という男性も存在する。当初は、アナルファック目的だったが、相手男性から受けるフェラチオがあまりにも気持ち良すぎて、女性からのフェラチオでは感じにくくなってきたとのこと。女性である筆者としては、「オンナにもフェラチオの名手はいるはずだ!」とツッコミを入れたくなるが、同じモノが付いているオトコ同士だからこそ、どの部分を舐めれば気持ち良いのかということは、女性よりも熟知していて当然なのかもしれない。

 そういえば、女性の中にも「同性から受けるクンニリングスは最高である」という人がいる。いや、クンニリングスに限らず、キスや指マンも女性からされるほうがダンゼン良いとのこと。といっても、彼女たちはレズビアンではない。これまた、恋愛対象は男性とのことだが、快楽のみを求めてオンナ同士で肌を合わせることもあるようだ。その醍醐味は、「オンナ同士のほうが、気持ち良い部位をわかって舐めてくれる」「女性の唇のほうが柔らかい」「男性の手マンのように痛みを感じることがない」などなど。

 話を、オトコ同士のアナルセックスに戻そう。今度は、「ペニスを挿れられる側」ではなく、「ペニスを挿れる側」について。話を聞いてみると、「アナルセックスに応じてくれる女性と出会えないので、おのずとオトコ同士でセックスするようになった」とのこと。言われてみれば、いかに性に貪欲な女性が増えているとはいえ、アナルセックスOKの女性はまだ少数派なのだろう。そういう意味では、前立腺快感に興味のある男性に声をかけたほうが手っ取り早いのかもしれない。気になるのは、念願のアナルセックスの感想だが、「膣の締めつけとは比べ物にならない」とのことで、すっかり虜になってしまったようだ。

 オトコ同士のアナルセックスは、決して悪いことではない。しかし、守るべき点は守っていただきたい。真性のゲイ男性いわく、「オトコ同士だと、妊娠する心配がないから生ハメを希望する人もいるようだが、性感染症に感染することを考えると、コンドームは必須!」とのこと。また、アナルは非常にデリケートな器官なので、挿れる側も挿れられる側も、恋愛感情があろうとなかろうと「相手への気遣い」は大事だという。思いやりを持って、安全にお楽しみいただきたいものだ。
(文=菊池 美佳子)

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