実験台にされた指原莉乃…AKB陣営はスキャンダルアイドルの再利用方法をテスト中?

意外と強い子 (C)AKS

 HKT48への移籍という処分で片が付いた、指原莉乃の熱愛スキャンダル。しかしどういうワケか、AKB48サイドはこの問題をまだまだ引っ張りたいようだ。26日放送の『火曜曲!』(TBS系)では、わざわざ指原の口から司会の中居正広に今回の騒動について説明させ、その様子を生放送。あらためて「週刊誌に、私の記事が載ってしまって」「一人でも応援してくださる方がいるのなら、誰になんと言われても続ける」と、大粒の涙をこぼし鼻水を垂らしながら中居に説明する指原。実は指原はこの模様が隠しカメラで撮影され、生放送されているとは知らない「ドッキリ」企画だというが、これではただ「ドッキリ」の形をとって指原に言い訳の機会を与えているにすぎない。

「肝心な週刊誌掲載内容の真偽には触れず、騒動後のテレビ出演を見たAKBファンの間で『反省してない』という声が上がったことに対しての言い訳に終始していました。指原自身、どういう顔で出演していいか分からないけれど、『ロンブー淳さんや土田さんとか有吉さんとか、皆さん笑いに変えようとしてくださる』ので、自分も明るく振る舞っている、と。開き直っているように見えるかもしれないが、気持ちを切り替えて前向きにやっていく、と結んでいました。この内容では指原アンチがますます怒る。火に油を注ぐようなものです」(芸能記者)


 『火曜曲!』では、19日の放送でも指原騒動を大々的に特集。『オールナイトニッポン!』(ニッポン放送)で秋元康が彼女にHKTへの移籍を告げた瞬間なども編集し、お涙頂戴の美談に仕立てていた。しかし、世間の関心の高さは思ったよりも低いのか、視聴率は振るわない。『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)や『1番ソングSHOW』(日本テレビ系)など他局の音楽番組は平均して10%前後の視聴率を獲得しているが、『火曜曲!』は大々的に宣伝した19日放送回でさえ6.6%と伸び悩んだ。それにもかかわらず、再び指原騒動メインの番組構成にしたのはなぜか。

「番組制作側の意図ではないですよ。同番組のMCは中居クンと江角マキコ、AKB48から数名が名を連ねていて、制作にも口出ししてくる。思うに、指原をあえて表に出して、かつスキャンダルについても黙殺せずむしろガンガン喋らせることで、どこまで受け入れられるか試してるんですよ。大人気グループになったAKBの今後の課題は、人気の維持だけでなく、一人一人のメンバーの独立。前田敦子は卒業後、当面は女優としての仕事がいくつも決まっていて安泰ですが、次もどんどん続けなきゃいけない。バラドルメインで大売り出し中の指原をここで干すのは痛いですからね」(テレビ局関係者)

 スキャンダルが原因で失速してしまったアイドルは数えきれないほどいる。たとえば、かつてモーニング娘。不動のセンターだった安倍なつみは、押尾学とのお泊りデートが発覚し、「プレステをしていた」と言い訳したものの人気はガタ落ち。グループ全体の人気を落とすことにもつながってしまった。指原に関して言えば、今のAKBでもっとも盛大にゴリ押しされていたメンバーであることは間違いない。テレビ番組のレギュラーだけでなく、夏には主演映画の公開も控えており、今「干す」ワケにはいかなかったのだ。あえて仕事を控えさせずに前線に立たせ続けているのは、スキャンダルで挫折したアイドルの「再利用方法」を模索しているからにほかならない。

「炎上してもいいから注目を集めることで、指原が移籍したHKT48の知名度も高まる。総選挙で4位に上り詰め、選挙を生中継したフジテレビでも指原の地元応援団を密着するなど総力を上げて彼女をフィーチャーした。指原はいずれ大島優子も卒業させた後のAKBを背負って立つ存在にさせる予定でした。しかしスキャンダルで予定通り稼ぐことが難しくなりそうだったため、方向転換したのです。現在は彼女の今後の方針について試行錯誤中でしょうが、スキャンダルがむしろ追い風になっている。ピンチをチャンスに変える、秋元康はじめとするAKB陣営の機転には驚くばかりです。実験台にされた指原は気の毒ですが、意外な図太さを見せている。ただ、このままバッシングに晒されることで彼女が潰れてしまわなければいいのですが……」(芸能記者)

 スキャンダルを起こした女性アイドルを、どういう形でなら再起させることができるのか。水面下で壮大な実験が始まっているようだ。

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