「アソコの締まりがグンと良くなる!?」 ローソクプレイの醍醐味とは

waxplaygirl0525.jpg※イメージ画像 photo by Pavel Oleinik from flickr

 SMと聞くと、皆さんはどのようなイメージを持つだろうか? ひと昔前までは、ごく一部の特殊な趣味・嗜好を持つ人々だけが嗜むもの、とカテゴライズされていた。それが今では、市民権を得た……とまではいかないが、それなりに我々一般人の生活にも浸透しつつある。その背景には、ボンテージなどSMファッションに身を包んだお笑い芸人のブレイクなどが、多少なりとも影響しているのかもしれない。今までSMに興味のなかった人も、ボンテージとはどんなものかとネット検索しているうちに、SMの世界に踏み込んで、しまった、というケースもあるだろう。

 本格的なSMではなくとも、セックスにソフトSMを取り入れる人も増えてきている。ベルトやネクタイで相手の手首を縛る・タオルなどで目隠しする・後背位時に、女性の尻を叩く(スパンキング)など、ちょっとした工夫が興奮材料になったりするから面白いものだ。「尻を叩くなど、ソフトSMではなくハードSMではないか!」と眉をひそめる人もいるだろうが、愛好家によると、尻はどんなに痩せ型の人でもそれなりに脂肪がついているので、決して強すぎる痛みを生じることはないのだという。筆者も何度か経験はあるが、確かに激痛に悶えさせられた、というほどのことではなかった。スパンキングも、ハードSMではなく、ソフトSMと位置づけて問題ないだろう。

 このように、様々なプレイがソフトSMとして、一般人のセックスにも取り入れられていく中、いっこうに脚光を浴びないのが「ローソクプレイ」である。何故だろう?

 理由はごく単純で、プレイに用いるローソクが、身近なものでは代用できないからだ。先に挙げた拘束プレイや目隠しプレイは、わざわざ金をかけずとも日用品で代用できるし、スパンキングに関しては、用いるのは叩く側の「手の平」なのだから、コストはゼロである。

 対してSMプレイで用いるローソクは、皮膚に垂らしても熱すぎない仕様になっている低温タイプなので、専門店に赴かなければ手に入らない。誕生日ケーキや仏壇のローソクでは、相手に大火傷を負わせてしまうだろう。

 以上を踏まえると、ローソクプレイは、一般人がソフトSMとしてセックスに取り入れるには、あまりにも敷居が高いように感じる。「面倒くさそうだし、わざわざ試さなくてもいいや」と思った人がほとんどだろう。

 しかし愛好家によると、一度ハマるとヤミツキになるほどの魅力が、ローソクプレイにはあるという。いったい何がそんなに良いのだろうか? 

 まず挙がったのが、「挿入時、女性の身体にローソクを垂らすと、膣の締まりがグンと良くなる」という意見。本当なのだろうか? どの膣圧アップ法を読んでも、「SMの低温ローソクを垂らすべし」などとはどこにも書いていない。科学的根拠があるとは思えないのだが、ローソクを垂らす瞬間というのは、女性の身体に多少なりとも緊張が走るわけだから、その緊張で膣が締まるということもありえるのだろう。緊張といえば、火を灯したローソクが肌に近付くというのは、ロウを垂らす以前に身が引き締まる思いなのだろう。そういった心理的要因も影響して、膣圧になんらかの影響を及ぼしているのかもしれない。

 ほかには、女性の肌をロウでデコレーションすることで、アート感覚的に楽しめるという人も存在する。SM用の低温ローソクは、色付きのものがほとんどなので、そういった楽しみ方も考慮して製造されているのだろう。

 また、セックスではなく、一人でローソクを楽しんでいるという人も。生粋のSMマニアかと思いきや、「お灸のような快感が得られる」という。低温ローソクは、低温といえどもそれなりに温度はあるので、そういった意味ではお灸と似ている。

 そう、低温といっても、決して「全く熱くない」わけではないのだ。感じ方は、人それぞれ個人差があるだろうが、場合によっては低温火傷に至ることもあるという。同じ箇所ばかりに垂らし続けたり、至近距離で垂らすのは、一般人が試すソフトSMとしては避けるべきだろう。

 垂らす部位に関しては、SMビデオのように、性器や舌を狙いたいところだが、これまた一般人にはハードルが高い。スパンキング同様に、尻や腿など、脂肪のついている部位から試すことをオススメしたい。

 膣の締まりを期待するも良し、アート感覚を楽しむも良し、お灸気分を満喫するも良し、様々な可能性を秘めたローソクプレイ。暑くなる夏本番前の、まだ涼しい今の時期こそが絶好のタイミングといえるだろう。最後に、火の元にはくれぐれもご用心を。
(文=菊池 美佳子/ブログ「マンゴージュースと黒あわび」

1977年3月17日生まれ。岩手県盛岡市出身。21~29歳の間、舞台女優の傍ら、キャバクラ嬢・テレフォンセックス嬢・企画物AV嬢としても活動。引退後、ライターに転身。
著書『凄まじき性癖を持つ漢たち』/電子書籍『歴史を彩った性豪セックス列伝』/官能小説『オナニー7Days』

 

『ハウツーSM調教術』

 
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