矢田亜希子、平野綾、青山テルマ……『笑っていいとも!』”ぶちこわし”の歴史

watatte0308_main.jpg※イメージ画像:フジテレビ系「笑っていいとも!」オフィシャルサイトより

 1982年の放送開始以来、30年の歴史を持つ『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)。2002年には5000回目の放送を達成し、単独司会者による生放送の長寿記録として2003年版のギネスブックに認定された。当時の首相・小泉純一郎氏に生電話してお祝いのコメントをもらうなど、まさに日本を代表する生放送の長寿番組として君臨している。その中でも名物コーナー「テレフォンショッキング」は、芸能人同士のお友達紹介で連綿と続いてきたことでおなじみである。

 しかし、8日に登場した女優の矢田亜希子は、先輩女優の大竹しのぶを紹介した際に電話口で「はじめまして」と言ってしまい、「友達の輪」でつなぐという前提を崩してしまった。ネット上では「大竹しのぶ反応に困ってたな」「正直者すぎるwww」「みんな薄々気付いてたけど、ここまで露骨なのは」「打ち合わせ通りやれって」などの反応が上がっており、ヤラセを認めるかのような失態は早速ツッコミの的となっている。

 同コーナーは、2日に出演した平野綾がその前日に「いいとも!の打ち合わせ終わりました。明日緊張しないで喋れますようにヽ(;▽;)ノ」とTwitterで発言し、「やらせ発覚」「言っちゃだめなことだろ」と話題になったばかり。とはいえ、過去には桑野信義から紹介を受けた志村けんがゴルフを理由に出演を見送ったり、千昌夫や大滝詠一も堂々と断るなど、”ガチンコ交渉”だった時代もあるように思える。

 スケジュール調整の難しさなどから現在は「事前アポ」が暗黙の了解とされ、スタジオに飾られるお祝いの花と電報もその時点で根回しされるものとされている。以前にタレントのMEGUMIが出演した際には、花が小さな鉢植え一つで電報はゼロだったことから「MEGUMI人気なさすぎ」と話題になったが、それも「自虐ネタで笑いを取るためのヤラセだったのでは?」という見方もネット上で出ているほど。事前打ち合わせや映画や舞台の宣伝活動としての側面はもはや言わぬが花という空気すらあるが、長い歴史を誇る同番組だけに、他にもさまざまなハプニングが起きている。

 青山テルマは「テレフォンショッキング」でのトーク中に、会場から突然「歌って!」と声をかけられたが、「『いいとも!』の人が客席の人に『歌ってって言って』って……。ビックリ」と発言。スタッフがそう声をかけるように観覧者に耳打ちをしたのを目撃してしまったとバラした。タモリが「誰だ、そういうこと言ってるヤツは!」とフォローすると、「あの方です」と指を差して「もう見ちゃいました。ショックだわー」と生放送での”演出”をあっさりと暴露した。

 テレフォンショッキング以外にも、子供が将来なりたい夢を絵に描いて見せ、出演者が当てるというコーナー「ドリームズ・カム・チャイルド」では、4歳の女の子が「(所属事務所)の○○です!」と子役であることを無邪気に言ってしまうなど、思わぬところから「仕込み発覚か?」と思わせるような事態もあった。

 過去には司会者交代の噂が出たり、客席から「いいとも年内終了って本当ですか?」と叫ぶ観客が出るなど、長寿番組ゆえの虚実入り乱れた情報は絶えない。加えて、最近は芥川賞作家・西村賢太の放送事故レベルの発言が飛び出すなど、なにかと話題を提供してくれる「いいとも」。今後も、設定があるのかないのかギリギリのラインで楽しませてほしいものである。
(文=津本ひろとし)

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