騎乗位SEXでバストトップも解禁!? 四十路となった裕木奈江が「凱旋作」で見せたハリウッド帰りの完熟エロス

※イメージ画像:『Best Selection ever green』/裕木奈江/ソニーレコード

 1990年代前半を代表する女優の一人である裕木奈江が、再びスクリーンで脚光を浴びる。裕木は1980年代末に映画女優としてデビュー、ドラマ『北の国から’92巣立ち』(フジテレビ系)や山田洋次監督の映画『学校』などの人気作品に出演。ラジオ『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)のパーソナリティも務め、歌手としても活動するなど、一躍人気者へと上りつめた。

 妻子あるサラリーマンの不倫相手を演じた1993年放送のドラマ『ポケベルが鳴らなくて』(日本テレビ系)は代表作となったが、時を同じくして「男性に媚びる、女性が嫌いな女性」というバッシングが発生。一転して干されることとなり、「日本脱出」ともいえる形で、近年は活動の拠点を海外へと移していた。

 しかし、その独特な魅力と確かな演技力は海外でも評価されている。2006年にはクリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』と”鬼才”デヴィッド・リンチ監督の『インランド・エンパイア』という話題作に出演。『インランド・エンパイア』では当初エキストラ役としての出演予定だったが、リンチ監督が気に入ったことでセリフのある役を与えられたというエピソードもある。

 2009年にはアイスランドのホラー映画『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』にも出演。スプラッター系の作品という新境地に体当たりで挑んだことが話題になった。同作品は、裕木を主役とした続編の制作も進行中だというから、海外でのキャリアは順調だ。

 そんな裕木が2月公開の映画『セイジ 陸の魚』出演で、8年ぶりに日本映画に復帰する。24日発売の「アサヒ芸能」(徳間書店)によれば、劇中には激しい「騎乗位SEX」のベッドシーンがあるという。裕木は、西島秀俊演じるセイジを雇い入れるドライブインのオーナー・翔子役。亭主に捨てられ子供も奪われてしまうという悲しい過去を忘れるために、セイジと関係を持ってしまう。ベッドに寝ているセイジにまたがり、口で上半身を愛撫していく…と、かなりソソられる内容だ。さらに絡みあう2人をカメラは背後から捉え、そこには透き通った生肌と、ほんの一瞬だがバストトップも映るという。

 この濡れ場は原作にはないシーンだが、焦燥感を抱いて生きる翔子やセイジのやるせなさを表現するために挿入されたようだ。西島秀俊&森山未來のダブル主演に津川雅彦などの豪華な出演陣が揃う同作品。紅一点の翔子役には他の女優という選択肢もあったはずだが、なぜ今裕木なのだろうか。

「監督を務める伊勢谷友介は、東京芸大のデザイン科出身で自身も役者という表現者。デヴィッド・リンチもドローイングや家具などを個展で発表するなど、この2人はいわゆる”アート系”の監督です。映画好きが高じて監督になった”職人系”の人たちと比べると、アート系の監督は音楽、美術、デザインなど、他にもある表現の一つとして映画を選ぶ。それだけにこだわりの強い面もあるんですが、裕木は彼らの受けが抜群にいいんです。一見、何を考えているのか分からないような雰囲気が逆に狂気を感じさせるし、ゾクッとするような表情もする。きれいなだけの女優やビッグネームに固執しない監督なら、思わず使いたくなるのもうなずけます。アーティスト好みの女優だからこそ、旬の女優を押しのけてヒロインに起用されたんでしょう」(芸能ライター)

 18歳でデビュー後、アイドル的な人気から急転直下のバッシングを受けた20代。1999年に写真集「UNRELEASED FILMS NAE YUKI」(バウハウス)で初ヌードを披露した後はヘアメイクアーティストと結婚、アメリカのロサンゼルスに移住した。海外へ舞台を移し、ハリウッド作品にも出演した30代を経て、41歳になった裕木は現在ギリシャで生活しているという。波瀾万丈の女優人生で熟成されたエロスは一見の価値アリだろう。
(文=小嶋トモユキ)

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