高岡に賞賛を送るネトウヨはモテない!? メンズサイゾー的モテウヨへの道

※画像は『ネット右翼ってどんなヤツ?』/宝島社より

 反原発を訴えて所属事務所を離れた俳優の山本太郎に続いて、韓流ブームへの偏向報道に異議を唱えた高岡蒼甫も所属事務所を脱退した。これらの件については今さら触れる必要もないだろうから、今回の記事では彼らに賞賛を送る人々について言及したい。特に高岡の発言を強く擁護する、いわゆる”ネトウヨ”と呼ばれる人々に関して。

 一般にネトウヨとは、インターネット上で過激な保守的発言をする人々のことを指す。彼らは日教組や自治労などの労働団体に強い嫌悪感を示し、反中国、反韓国、また反在日朝鮮人という思想を持つ。それらのことから、一連の高岡の行動には「よく言った」「本当のことを言って何が悪い」「きっと事務所を解雇されても拾ってくれる人がいるはずだからがんばってほしい」と彼を擁護する発言を寄せている。

 匿名性の保持されているネットの世界ではとかく言動が過激になるものだが、ネトウヨと呼ばれる人々の言葉はかなり激しい。あからさまに隣国を非難中傷するの言葉は、ここで引用するのをためらわれるほど過激だ。しかしそれほどまでに過激な発言をする彼らだが、ネトウヨというだけあって、現実の世界で右翼的な発言をしたり行動をしたりしているわけではない。そんなネトウヨに関して、先月あるサイトが興味深い記事を掲載した。その記事のタイトルは「ネットで見る付き合いたくない男No1は『ネトウヨ』」というものだ。

「Pouch」(http://youpouch.com/about/)というサイトに掲載された当該記事。ライターが独自でアンケートを取った結果として多くの女性がネトウヨを敬遠しているという。いくつかその理由を抜粋してみると、「働いてないのに2ちゃんねるでは一人前」「『俺は右翼じゃない!中道だ!』とか言ってるけどどうでもいい」「人種でしか人を判断できなそうで、肝っ玉が小さそう」「具体的じゃない愛国トークばかりで話がつまらなそう」などというものが挙げられていた。ネトウヨだからといって無職という決め付けをしてしまう女性側にも問題があるだろうが、ネット上でのみ過激な発言をする男性に対して多くの女性たちが嫌悪感を抱いているのは間違いないようだ。

 しかし、そもそも政治的な事柄に関心が薄いとされる若い女性に、それを主な活動とするネトウヨと呼ばれる人々が好意を抱かれないのは当然といえば当然かもしれない。それよりも興味深いのは、当該記事をネトウヨと呼ばれる人々がいくつもの掲示板に張り無数のスレッドを立てていることだ。そして彼らはその掲示板の中で、記事を書いた記者を在日朝鮮人ではないかと証拠もなく中傷しながら、「中国、韓国を好きになればモテる」と言う。その言動がネタであるのかどうかは分からないが、多くの関連スレが立っている現状を踏まえると、彼らもやはり普通の男子と同じくモテたいという気持ちに変わりは無いようだ。

 そこで当メンズサイゾーでは前出の記事を元に、モテるネトウヨになるためのポイントを提唱したい。これを守ればきっとネトウヨのあなたも女性から毛嫌いされずにモテモテのはずだ。

 まず「定職を持つ」ということ。これは基本中の基本。女性側の意見としてだけでなく、世間一般からして定職を持っていない大人が意見を述べたところで誰も相手にしないのは当然だ。ネトウヨの中にも職に就いていない同胞がいるのは不甲斐ないことだろう。

 そして「自分の考えに女性を巻き込まない」こと。前出の記事で、女性がネトウヨを嫌がる理由として、「ちょっとでも韓国を持ち上げる内容のテレビ番組があると『電●の工作がまた始まったよ!』とか激怒しそうで一緒にいられない」や「新大久保や鶴橋で電車を降りる人を日本人じゃないと言って周りの乗客から引かれそうで怖い」といったものがあった。これらは、女性というのは自分の関心のない事柄に巻き込まれるのを嫌がる生き物だということを物語っている。「具体的じゃない愛国トークばかりで話がつまらなそう」という理由もあるように、自分の考えを伝えたくて我慢できなくなったら、相手が興味を持ちそうな話題を盛り込んで発言すればいいだろう。

 これらの点を念頭におけば、たとえネット上でのみ言論を展開しているネトウヨが、リアルの世界でその片鱗を覗かせたとしても、すぐさま女性に引かれてしまうということはないはず。逆に、定職に就いて、話題豊富に自論を展開する男子となればモテモテに違いない。

(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

『右翼と左翼はどうちがう?』

 
両方経験した雨宮処凛はかくかたりき。


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