「地方限定」じゃなかったの!?  美少女図鑑、WEBで全国総選挙実施!!

2010092514.jpg「フリーペーパー[美少女図鑑]」webサイトより

 各地方ごとの「美少女」の写真を掲載するフリーペーパーとして、広告業界に一大ムーブメントを巻き起こした「美少女図鑑」シリーズ。2002年に新潟で発祥して以来急速に拡大を見せ、いまでは北海道から沖縄に至るまで、東京を除く列島各地で「ご当地美少女図鑑」が刊行されている。

 少ない発行部数ゆえの稀少価値のほかに、被写体となる女性が原則的に各地の素人女性であるという点から人気を集めている同誌。そんな美少女図鑑が、このたび、ウェブサイト「美少女図鑑mobile」上で、AKB48のような「総選挙」を実施することになった。

 会員登録すると、サイトに掲載されている全「美少女」の中からひとりに1票を投じることができる。上位入賞者は芸能界デビューさせるという予定もあるようだ。また、自信のある女性が自らモデルとして参加するのも、携帯電話から可能となる。

 便乗したエロ本も刊行されるなど、一種の社会現象にもなっている美少女図鑑。美少女図鑑に載ることは、地方在住の少女たちの中で、最大のステータスだという。モデルが「素人である」ということが、同企画の最大の魅力だったが、今回の選挙は、全国どこからでもエントリー・投票ができ、またその目的も、1位になった美少女をアイドル化するというもの。これまでのコンセプトとはまるで違う企画になっているという感は否めない。

 ところで、既存のアイドルオーディションは近年、失敗続きのような結果に終わっている。ホリプロの「スカウトキャラバン」は、02年の石原さとみ以降、これといった逸材を発掘できていない。「ミスマガジン」に至っては、人気グラドルを発掘はするものの、小阪由佳(04年)や北乃きい (05年)と、お騒がせな面々ばかり。

 そこで、「美少女図鑑」ブランドの知名度と好感度を活かし、なおかつAKB48の戦術も取り入れたアイドルオーディションを開催してみる、というのが、「美少女図鑑総選挙」の実情のようだ。だが、各地の「美少女図鑑」を愛蔵するファンの男性はこう話す。

「どこにでもいるカワイイ女のコ、っていうコンセプトがよかったんですよね。アイドル扱いじゃなくて。全国から集めて総選挙なんてやっても、AKB48みたいになるだけだと思う。これまで通り地域密着でやっていってほしいですね」

 あくまでも一般人女性をモデルとして掲載してきた美少女図鑑。もちろん一般人だから、恋愛も自由だし、あろうことか「非処女疑惑」なんて書き立てられるいわれはない。 しかし、アイドルともなれば立場は一転。彼氏がいる、というだけで一大スキャンダルになってしまう。ましてや、某AKB48のように、組織票を集めて総選挙でノシ上がった美少女に熱愛疑惑、なんてことになったら……。「街のアイドル」が、いつまでも地方の一般人のままでいるのは難しいのだろうか。

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